死と乙女 花一華篇
画材:スケッチブック、赤ボールペン
赤ボールペンでお絵かきをしてみました
赤 って
とめどなく溢れる生命を感じさせる
同時に 瀕する危機 つまり死をも匂わせる
わたしの描きたい絵にぴったりの色
死と乙女 というのは
西洋美術でよく扱われるテーマで
乙女=生の象徴 と死神とを絡ませることで
生と死は本来表裏一体であり
死を徒に恐るのではなく
日々をよく生きようではないか、という
memento moriの 精神を描いたものが多いようですが
ここでは ひたすらベクトルは死に向けられております
この三つ編み乙女のポーズ
とある有名な戯曲から着想しました
『とうとうお前の口に口づけしたよ、ヨカ ナーン。お前の唇はにがい味がする。血の味なのかい、これは?・・・いいえ、そうではなくて、たぶんそれは恋の味なのだよ』
因みに
赤いアネモネの花言葉は「君を愛す」
…失恋したから描いた訳ではない、
と思いたい。