下山開始。

別山がすっきりと見える。カッコいい山容。

昨日とは景色の広がりが違う。すごいところにいたんだと思わせる。

 

弥陀ヶ原の木道。

モデルさん達に向こうから歩いてきてもらう。

名残惜しいが、山頂の眺めはこれで終わり。

 

黒ボコ岩の分岐。帰りは観光新道で。

後で気付いたけど、今日も岩に登ればさらにいい1枚が撮れたんじゃないかと。

まぁ、登頂の後では写真の出来栄えも薄れるか。

 

観光新道は砂防新道ほど整備されていない。

道は石畳ではなく踏み跡だけの感じで、両脇から草木がそれを覆う。よくある他の多くの山の感じ。

 

しかし他の多くの山と違うのは、たくさんの花。

花というのは花屋さんで買うものだと、すっかり現代人の私は、頭のどこかで思ってしまっていた。

誰かが植えなくても、誰も水やりしなくても、環境が整えばこれだけ力強く咲くものなんだと、自然の力に改めて感心する。

 

蛇塚で榮が石を積む。この後、秀も積んで、見事に崩した。

 

尾根上を下る。道が想像できる。下に遠く避難小屋も見える。あれが次の目標地点。

 

馬のたてがみと呼ばれる場所。

花、花、花。ここはすごい。百花繚乱。咲き乱れる。

前回も同じ観光新道を歩き、「どこが観光だ?」と思ったものだが、今日は魅力がよく分かる。晩秋に登ってはそれが分からなかった。

 

殿ヶ池避難小屋が近くなった。

いろんな種類の花が咲く。「綺麗ですなぁ」「癒されますなぁ」と連発してみたが、子供達の反応はそっけないもの。

それでも頭上に広がる青空と、眼下に広がる花畑。美しい山々に囲まれ、進むべき道を見据えて歩く。

山の良さを凝縮したような道なので、それなりに何か感じているとは思うが。

 

小屋前のベンチは登山者でいっぱいだったので、池のほとりで昼食にする。

昼食は、竹の皮で包まれたちらし風押し寿司。

うまい。頑張って歩いたご褒美。

しあわせってこういうことか。