林道本谷線。河内川の本流に沿う。

ヘアピンカーブから林道寺山線と名前を変え、山を登り始める。

フラットダートで走りやすい。

よく整備され、KSR号のタイヤでも不安無く登る。

 

登れ登れ、どんどん登れ。

一定の勾配で標高を上げていく。

正直、地図だけでは高低差のイメージが無いので、登るほどにテンションも上がる。

 

まだヤマザクラが残る。白い花はタムシバ、かな?

新緑の季節は一番好きな季節。未来に向かう、希望に満ちた季節。

 

森林公園の広場に出た。

立ち入り禁止の小屋や、錆びついたキャンプ場の水場跡がある。

過去、ここが賑わった時代があったのだろうか。放置されてどれだけ時が経ったのか。

八重桜とミツマタ、かな?

ミツマタは少し見頃を過ぎたか、八重桜はまだつぼみもあり、たぶん来週がピークぐらい。

 

さらに登って、山頂公園。

ここは若狭駒ヶ岳の登山道を兼ねているようだ。

ダムと同時期に建てられたのだろう新しい避難小屋と、場違いなほど綺麗なトイレがある。

求められるものが時代と共に変わっていく。

 

意外な事に、公園内の木々は手入れされている。

苔。露出した岩。東屋。日本庭園のよう。

 

誰もいない。それだけで最上の場所になる。

ここをキャンプ地とする。(←昼休憩のみだけど)

テーブルと椅子を出し、昼食を食べ、コーヒーを淹れる。余は満足。

空は雲が広がってきたが、気温はほどよく暖かく、ここで昼寝したい気分。

コット買おうかな。もうちょっと高さのあるテーブルも欲しいな。装備を揃えて、思うがままの場所でキャンプしてみたい。

ダム湖横に、新しいキャンプ場がオープンしたようだが、私にはそういう管理された場所より、こういう自分の適地を探してみたい。

 

天増川林道撤退の悔しさなどどこへやら。

林道を終点まで行って、気持ちいい場所で昼食を食べる。

当初の目標は達成。満足の午後。

 

帰路も交通量は多い。

多くのバイクとすれ違いざまの挨拶を交わす。

湖岸を走り、琵琶湖で1枚。滋賀県らしい風景。

 

滋賀県らしい風景といえば、田んぼもそうだ。

田に徐々に水が入れられ、しろかきが始まる。これも好きな風景。

空はだんだん曇ってきた。

明日は雨の予報。