「ブラタモリ」の放送が3月末で終了というニュースがあった。

TVをほとんど見ない私が唯一、録画して見ていた番組なので、とても残念。

ウチから近い場所の回は特に、いつか行ってみたいと思わせることも多かった。

11月に「鯖街道」が放送され、これなどツーリングちょうどいい距離感だと思いながら見ていた。

知らなければ通り過ぎるだけの土地を、ブラタモリの足跡も少し辿りながら走ってみたい。

 

そしてもう1つ。

先月、冬キャンプに行って作ってもらった「鯖めし」(別名・サトシ飯)があまりにもウマく、これを家の者たちに食べさせたいと思ったのだ。

 

ということで、今日のツーリングのテーマは「小浜に行ってサバを買う」である。

まっしさん(私)がブラブラ歩いて解き明かします。

今日は鯖街道で「ブラまっし」

 

♪ ハロー ハロー お元気? 今夜 なにしてるの?

OPテーマ・井上陽水「女神」を歌いながら、KSR-Ⅱをキックスタート。

R303で小浜を目指す。

滋賀県内はくもり空だったが、福井県に入ると晴れてきた。冬の北陸でこんなことあるのか。

県境を過ぎてすぐの宿場・熊川宿。

ここも「ブラタモリ」で立ち寄って、断層を紹介していた。

 

さて、小浜市。

まず向かったのは、小浜西組という保存地区。番組のオープニングで使っていた場所。古い建物と石畳で、いい雰囲気。

こういう場所はきっかけが無いと訪れることもあまりない。

 

続いて、市蛭子神社。

昔市場があって、ここが鯖街道の起点として番組で紹介されていた。

実際来てみると、祠があるだけの小さな神社。これも番組を見ないと訪れない場所。

 

海に出る。小浜湾。

出入口の両側に山が迫る、天然の良港。江戸時代から昭和にかけて、大量のサバが獲れ、海の底から湧いて出たほどと言われていた。現在はどうなんだろう。

 

続いて今日のメイン、魚市場へ。

ようし、バイクの55Lのリアボックスぎゅうぎゅうにサバを詰め込んでやろう。

と勇んで行ったが、全部シャッター閉まってる。がーん。

午後1時。来るのが遅かった。魚市場ってそういうものか。

 

その向かいにある、若狭フィッシャーマンズ・ワーフ。ワーフって何だ?

サバを探す。「浜焼きサバ」が残り2つ。危ないところだった。

若狭名物、と書かれたこれは朝焼いたものらしい。

「氷入れてあげるわ」とおばちゃんにサービスされて、任務完了。

うまそうな海鮮丼や寿司もあるが、そんなものには目もくれず、これから家までサバを運ぶのだ。

 

街なかに戻り、鯖街道ミュージアムへ。

現在ではここが鯖街道の起点とされ、「京は遠ても十八里」のプレートが埋め込まれている。

京都まで72km。ウチまでは100kmぐらいかな。

 

滋賀県に戻り、R303とR367の交点、保坂の集落。

ここは熊川断層と花折断層が交わる場所で、断層上の鯖街道が直角に曲がっている。

「右 京道」の道標。番組では触れてなかったけど、「左 わかさ道」だろうか。

「安永四年」は調べると1775年らしい。へー。

もちろん私は京都ではなく、自宅へ向かう。

 

さて、帰宅。

ボックスを開けるとサバの匂いが。まぁそれは置いといて。

料理開始。

サバの骨を外して、身を軽くほぐす。

ついでにつまみ食い。おおお、めちゃくちゃウマいぞ。

もうサバは焼いてあるので、ごはんと一緒に軽く炒めて、調味料チャチャッと、薬味パパッと、で完成。

家の者たちも「ウマい」と言って食べる。小5もあっという間に完食。

が、なぜだろう、あの冬キャンプで食べた時ほどの味は出せていない。サバの味は間違いないのに。

自己採点で65点。少し悔しい。

バイクでブラブラ走っても、料理の奥深さの謎は解き明かせなかった。