クルマのある広場まで戻ってきた。
結局、今日は誰にも出会わなかった。
川上岳は三百名山だが、平日だとそんなもんなのかな。こんなにいい山なのに。
孤独は良いものだ。
1人だから、自分にとって価値のある山になる。
こういうのを内向型と言うのだろうか。意識を自分の内に向けることに必要性を感じている。
1人が好きだ。
単独だが、孤立ではない。ぼっちでもない。孤独を孤高と言い換えてもいい。自分で言うのもナンだけど。
例えば子供を連れて行くと、意識のほとんどをそっちに持っていかれる。
自分の成長という観点で見ればそれもアリなのだが、1人だからこその成長もある。
私は後者を大事にしたい。
今日はトレッキングポールの使い方を中心にいろいろ試してみた。
技術を向上させて、誰か(子供)と登る時にそれを伝えられたら、と思う。
もちろん情緒や風情の部分も。
もっと言えば、この日記もそうだ。
山の良さ、道の良さ、旅の良さが、読んでくれている人に少しでも伝われば。
RX-8でダートを走る。
シュールな絵面だ。
私はいつもこういう決断をしてしまう。でもこれすらも楽しい。
「なにが君のしあわせ なにをしてよろこぶ」
は2番の歌詞。TVアニメで使っているのはこちら。
で、1番は、
「なんのために生まれて なにをして生きるのか」である。
私が何のために生まれたかは、自分では分からないかもしれない。
周りの人が私の生まれた意味を感じ取ってくれたら、そこで初めて意味ができる。
こんなにうれしいことはない。
自分は、自分らしい生き方を目指すだけ。
いい山に登り、いい道を歩き、いい旅ができれば、最高だ。
下山した翌日、2025年のNHKの連続ドラマ小説について発表があり、「あんぱん」という、やなせたかし夫妻がモデルの話になるという。
アンパンマンのマーチを想いながら山に登った直後なので、勝手に感慨深い。
「アンパンマンのマーチ」は、弟を戦争の特攻隊で亡くしたところからうまれた歌詞だという説がある。
だからそこに深い意味が込められていると。
今回の山行では、しあわせやよろこび、生きる意味まで考えさせられた。
これからも時々は山でこの歌を思い出そうかな。
私も愛と勇気だけが友達なので。