行き止まりまで行ったというのは充実感があるもの。

分かりやすい終点だとさらに良い。

清々しい気分で引き返す。

向こうに琵琶湖がチラリ。

帰り道に違う景色が見えると嬉しい。

 

さっきの峠まで戻ってきた。

ここからの下りは林道稗谷線と名を変える。

 

こちらの道も見どころはほとんどない。

きれいな岩盤ぐらいか。おそらく自然のものではなく、削られている。林道工事の大変さを伺い知る。

 

あっという間に終了。

そりゃやっぱり記憶に残らないな。

 

下りてきたここは河内という集落。

で、気になっていた林道をもう1本。

林道名畑線。

古い看板がある。

今は米原市だが山東町と書いてある。平成の合併前のもの。

ちなみに私のKSR号のナンバープレートも山東町。合併前のもの。

お互い前時代のものになりましたなぁ、なんて。

地元民だが、この道もお初。

さぁ行ってみよう。

 

のっけから倒木。

まぁこれぐらいなら、KSR号でも突破できる。

 

おおお、きついぞ。

急勾配区間はコンクリート舗装されているが、それでも山水と苔でタイヤがスリップする。

雨で流された岩盤むき出しの道も滑る。

タイヤがグリップしない。これは止まったら発進できない。

坂がゆるくなったところでやっと写真。

地元のはずだが、ここはどこだ。

 

ずっと森の中。展望開けず。

道は轍もなく、草ボーボー。

作業道の分岐も多いが、本線だろうここも最近使われていない感じ。クルマが通った形跡がない。

そんなこと言ったら入口から倒木あったし。

 

道は下って、谷に下りていく。

グーグルマップの航空写真も見たことあるが、あれでは高低差が分からない。

谷底まで来ると、沢が横断している。

道は続いているが、うーむ。

結構な水量だが、うーむ。

越えられないこともないが、うーむ。

 

これは洗い越しというか、小川だ。

よーし、今日はここまで。撤退。Uターン。

このまま進んでも、道はどこかで行き止まりになっている。

私のバイク(主にタイヤ)では、ハードな林道探索は無理だ。

 

谷底まで下りたので、また登って、そして下る。どちらも滑る。特に下りが難しい。

KSR号はオンロードタイヤだ。スニーカーで登山するようなもの。

やっぱりタイヤの選択は大事だ。

かといって、靴のように簡単に履き替えることもできないし。

 

近所の林道散策だったが、案外、手強かった。

冒険はしたいが、無謀なことはできない。

私とKSR号の付き合い方は、その辺りを上手くバランスさせないといけないと、少し考えさせることになった。