皆さま、おはようございます
快晴ですが、黄砂がひどい
家の中まで粉っぽい感じです
とはいえ、春を感じます
さて、
関西フィルハーモニー
管弦楽団
第344回定期演奏会
というお話です
今宵の演奏会、行く予定ではなかったのですが、友だち(親友)が急遽行けなくなったとのことで、チケットを譲り受け、聞きに行ってきました
日 時 2024年3月29日(金)
会 場 ザ・シンフォニーホール(大阪)
指 揮 小林研一郎
曲 目
E・H・グリーグ
「オーゼの死」(「ペール・ギュント」第1組曲より)
B:スメタナ
連作交響詩「わが祖国」全曲
管弦楽 関西フィルハーモニー管弦楽団
今回の定期演奏会は、
飯守泰次郎氏を偲ぶ...
というタイトルどおり、昨夏、急逝された指揮者・飯守泰次郎さんを追悼するものでもありました。
というのも、当初、関西フィルハーモニー管弦楽団第344回定期演奏会は、飯守泰次郎さんが指揮をする予定でした。
ところが、お亡くなりになられたので、代役として小林研一郎さんが指揮をすることになりました。
そして、予定していた演目を変更し、スメタナ作の「わが祖国」が取り上げられました。
飯守泰次郎さんは、私の大好きな指揮者のお一人で、懇意にしていただいていました。
それだけに、思い入れを持ち、コンサートに足を運びました。
演奏会のはじめ、楽団長から挨拶がありました。
その中で、今回の演奏会の経緯についての説明をがありました。
挨拶のあと、指揮者・小林研一郎さんが登場...
小林さんの指揮に合わせ、グリーグの「オーゼの死」が静かに演奏されます。
こちらの曲は、まさに飯守さんの死を悼むためのものです。
とても深みのある演奏で、じわーっとこみ上げてくるものがありました。静かに、そして厳かに、飯守さんをお見送りすることができました。
続いて演奏されたのが、スメタナの「わが祖国」です。
モルダウ
と言うと、ご存じの方もいらっしゃるかもしれません。
小学校とか中学校とかの音楽の時間で、1度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
モルダウ川の情景を描写した曲です。
モルダウ川というのは、チェコ国内に源流を持つ川で、チェコ国内を流れた後、ドイツへと流れ出て、エルベ川と交わります。
ちなみに、作曲をしたスメタナはチェコの出身です。
そして、この「わが祖国」という曲は、スメタナが、自らのふるさとチェコについて音楽で表現したもので、6つの題材から成り立っています。その一つが、「モルダウ」です。
チェコを訪れたことがある方なら、曲を聞きながら、それとなく風景や印象が目に浮かぶと思います。
また、チェコの人が、この曲を聞くと、どこか琴線に触れるものがあるのでしょうね。
あいにく、私はチェコを訪ねたことも、またチェコとつながりもありませんが、それでも昨日の演奏は心揺さぶられるものがありました。おかげで、スメタナが祖国へ込めた思いのようなものをも感じ取ることができました。好演だったと思われます。
個人的には、
魂の演奏
と呼ぶことにしようと思っています。
飯守泰次郎さんも、きっと天国で耳を澄まされていたのではないかと思います。
ご興味のある方は、You Tubeなどで聞いてみてください。
全曲は70~80分ほどです。
では皆さま、今日もすてきな1日を