障害のある子と行く
心豊かになる旅のプロデューサー
山本のり子です。
私は、自閉症の息子を育てながら
障害のある子と親が一緒に旅をする
「ツアードウ」という旅行事業を
やっております。
多くのブログからアクセスいただき
ありがとうございます。
今日は、サイパン旅行の帰路、
私のダンナが「思いついた事」
について書いていきます。
「障害のある人達にも
旅行を通じて貴重な体験をしてほしい」
そんな思いの込められた寄付金を
いただいたのがきっかけで
実現したサイパン旅行。
こうして仲間達と一緒に
大きなトラブルなく
楽しく過ごす事ができて、
帰りたくない～とオーラを出しつつも
どこか充実感が漂っていた、お母さん達。
一方、やっといつもの生活に戻れる～
と、少しホッとして見えた子供達。
そんな様子と、集合写真を見ていたダンナが
こんな事を言い出しました。
ダンナ 「かーちゃん達の笑顔、最高だよね」
私 「うん。こんな笑顔、日本で見たことないかも」
ダンナ 「自閉症とか、発達障害専門の旅行業やろうかと思う」
私 「えーー？ 今の仕事は？旅行業って、そんな簡単にできないよ」
ダンナ 「もちろん、オレは今の仕事」
「旅行業はノン（←私の事）がやるんだよ」
私 「こんな大変な子供がいてムリだよ！」
ダンナ 「旅行会社に戻りたかったんだよね」
「高等部行く頃にはできるよ、きっと」
私 「・・・・」
サイパンでの滞在記を
これまでシリーズでお伝えしてきましたが、
読んで下さった方々の中には
「子供の障害が軽いんじゃないの？」
「大人しい子が多かったんじゃないの？」
そんな風に思われた方々も、
もしかしたら、いらっしゃったかもしれません。
ですが、この旅行に参加した子供達は
中度～最重度の自閉症で、
学校も、支援学級の子もいれば
支援学校の子もいたのです。
私の息子に関しては
小学校5年生の頃から
イライラすると家を飛び出し
３～4時間、行方不明！
なんて事も
度々あった時期でした。
その為、旅行準備の際は
なるべく子供達の負担を減らそうと
飛行時間や時差
フライトの時間帯、
現地の気候やイベントの有無
ホテルの立地や施設の充実度、
・・・などなど
かなり繊細に、準備をしました。
そして何より大変だったのが
旅行会社に「自閉症」の障害の説明をし、
参加者の個別の特徴も説明し
理解していただき
可能な範囲での支援や配慮を
お願いする事でした。
そんな地道な準備段階で
当初の「旅行行くぞー！」という気持ちが
ちょっと萎えてしまいそうになった時も
正直あったのです。
そういう事を考えると
もし旅行会社の担当者自身が
自閉症児の親だったとしたら・・
より気軽に、安心して
相談や手配をお願いできただろうな。
ダンナの提案はもっとも！
と感じたものの、
家出を繰り返す息子と一緒にいると
「私が仕事復帰なんて、やっぱり夢・・」
と現実に戻されてしまい、
ダンナのプランには積極的になれない
自分がいました。
そして息子が中学校を卒業し、
高等部へ進学すると、
ダンナが予定通り、
旅行業の国家資格の勉強を始めました。
ところがーーー！！
高1の5月末に、
息子にとんでもない事が起きてしまったのです！！
この事については
また後日、書こうかと思います。
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