(「緊急事態(急げ山の頂へ)」からの続き) 

 

 山頂から転げ落ちる様に下山し、何食わぬ顔で悠々と鉱山に戻った私でしたが、12時は如何なる、いや、一時は如何なるかと思っ次第です(吉本新喜劇、桑原師匠のパクリやないけ)。

 

 私がいない間にKさんが聞いてくれた事を教えて貰い、2・3質問して、もう鉱山には用はありません。鉱山を後にする道すがら、やはりギャラリーは何さんが引き連れています。

 

 何さんがいなければ、私に着いたギャラリーなんです。悔しいと思う反面、考えてみれば、これで良かったのですね。もし私に着いていれば、彼らは山頂までついて来たかも知れません。

 

 そうだったらと心臓が凍る思いの私です(「塞翁が馬」です)。「何さんありがとう、貴女の御蔭で恥をかかなくて済みましたよ」(心の声)。

 

 「新しい鉱山があるから行きますか」と言われ、取り敢えず行く事にしましたが、サンプルを取るだけで退散です。鉱山調査なんて面倒な事は止め。

 

 前回調査を頑張った御蔭で、この件に関して口を挟む奴はいません。「俺を誰だと思ってるんだ、忠武侯なるぞ、頭が高い」ってなもんです(お前の作り話だろ、この野○○ヤロームキー)。「すんませんショボーン」。

 

 まだまだ始まったばかりの事業ですので、ここが肝心。誰からも文句を言われない様に、生産体制と品質の改善を実現するのが急務ですね。必要ならば再度調査すれば良いのですから(やっと解ったかニコニコ)。

 

 湖北省での実績を盤石のものにしなくてはなりません。天狗になるのはまだまだお預けです(だから、天狗になろうとするのはよしなさいプンプン)。

 

 早めの昼食を済ませ、次の目的地の大冶県へ。こちらの仕事は、商社のK部長の案件です。詳しい経緯を知りたい方は、「人気者」の後半の件を参照して下さい。私はただのバドワイザー、いや、アドバイザー(つまんねえ~)。

 

 鉱山に着くとKさんが「○○さん、この鉱山如何思いますか」、私は「切羽(採掘面)を見ると良質鉱の比率はざっと3割、選別歩留まりは2割が精々、しかも、彼らがそこまでキチンとした仕事をするとも思えませんね」。

 

 「そうですね、これは断念するしかないな」。流石決断が早い。写真を撮って早々に撤収。「後はクレーム処理を如何するかが問題ですわ」、「大変ですね」と同情するものの私には関係の無い事なのです(今はね)。

 

 実は、顧客の要請で大量に輸入したものの使い物にならず困っているのです。結局、決着するのは次回(この年の10月に3度目の訪中)まで持ち越しとなります。その後、私はこの件で大儲けするのですけど(今は内緒)。

 

 招待所(簡易宿泊所)に着くと、李さんが「高校の芸術祭を観に行きませんか」って、冗談はよし子さんです。しかし、Kさんが「行きましょう」って、「しゃ~ねえなぁ~もう~、かったり~」(心の声)。

 

 しかし、まさかあんな事になるとは・・・。行かなきゃ良かった。

 

 

(つづく)

 

 

 

 

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