(「物見遊山?」からの続き) 

 

 7時間かけて悪路をやって来たのです。絶えず何かにつかまって(しがみついているって感じ)いましたので、正直言ってへとへとです。

 

 御土産の効果があったのは嬉しいのですが、前回も宿泊した招待所(簡易宿泊所)で、少しは休みたいところです。招待所の詳細は「戦場の不思議な夢」を参照して下さい。

 

 蘄春県側が折角やる気を示してくれたのですから、勤勉で優秀な日本人としては口が裂けても嫌とは言えませんよね。

 

 私は当然の様に真っ先に車に乗り込み、蘄州港へと出発しました。

 

 15分程で蘄州港に到着です。選別作業場へ向け歩いていると後ろから、「請看看(見て見て)」と何さんの声。振り返ると、「怎么样?(どう?)」と言いながら、日傘を差してポーズを取っています。

 

 私は一瞬固まったのですが、慌てて手を叩きました。しかし、孫さんの合いの手には到底敵いませんね。李さんは笑ってるだけです(だめだこりゃ)。

 

 どうやら何さんはこの為にやって来た様です。やはり物見遊山だったのね。まぁ、そんなに喜んでくれたのなら言う事なしですけどね。暫し、清らかな少女の如く燥ぐ何さんでした(可愛い)。

 

 現場に到着すると、3人でゴソゴソちんたらと何やら作業をしています。

 

 

 写真左側のただ突っ立って観ているのが選別責任者の蔡さん。普段は数十名の作業を見ているのだそうです。ただ見ているだけ。見てるだけ。

 

 日本だったら一緒に作業するでしょうが、中国では完全に分業制です。監督者は一切手を出しません。日本とは考え方が違うのです。

 

 選別責任者がいるのなら「もっと早く言ってよ~」。確かカード式ラジオがまだ1つ残ってた筈、更に煙草を3箱渡し、「これからも頼みますよ、良い仕事してくれたらもっと良い物持って来るからね」。

 

 と言いつつ、ここが正念場と考え、原料調査用に購入したCasioの気圧計のついた時計(プロトレックが登場する前のモデル)を外し、「これもあげるから頼んだよ」と、持ってけ泥棒と言う心境で渡しました。

 

 「日本に帰ってまた買えばいいや」と思いつつも、ちょっと複雑な心境でしたね。だって8000円もしたんですよ。これで上手くいかなければ大損です。

 

 

 置かれている原料は白くて綺麗に見えます。「ちゃんと選別されてるでしょ」と、対外貿易局の担当者。しかし、私は騙されませんよ。

 

 

 足でほじくると、御覧の通り中は汚い泥や異物塗れなのです。この時期雨季ですので、雨が降って表面が洗われたのでしょう。担当者「あっ」と思わず手が・・・(残念、もう遅いよ)。

 

 上手く写り込んでくれたものです。これ撮ったのKさんです(ナイス)。

 

 「数日前に雨降ったでしょ、雨で表面が綺麗になるのだから、水洗設備を設けて貰えませんか」と言うと、「水道が通ってないので出来ません」だと。

 

 さて、貴方ならどうしますか。何処から水を調達させますか。もうお解かりでしょう。解らない方は「戦場の不思議な夢」を参照して下さい。

 

 答えは次回に・・・。正解者には漏れなく私の投げキッスを(誰もいらねぇ~よプンプン)。ですよねショボーン

 

 

(つづく)

 

 

 

 

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