モーニング娘。'17やアンジュルム、Juice=Juiceらが属するハロー!プロジェクトの夏のツアーが、先週末から始まった。先月までに℃-uteやカントリー·ガールズの嗣永桃子がその活動を終え、そのカントリー·ガールズも慶應義塾大学に通う山木梨沙と現役高校生の小関舞(彼女の父親は、読売ジャイアンツの小関竜也二軍外野守備走塁コーチである)は学業を優先し、残り3人はハロプロの他のユニット預かりとなって、このツアーからお披露目となっている。

 3人の預かり先は森戸知沙紀がモー娘。で船木結がアンジュルム、そして梁川菜々美がJuice=Juiceであるが、さらにハロプロ研修生からアンジュルムには川村文乃、Juice=Juiceには段原瑠々がそれぞれ加入した。現在のハロプロとアンジュルムの主将である和田彩花は舞台上で「℃-uteも嗣永さんも卒業し、きょうから新たなハロプロが始まる。新しい体制もよろしく」とあいさつして応援を呼び掛けたが、モー娘。の14期メンバーとなったちぃちゃんは「カントリー·ガールズは『かわいい』でモー娘。は『かっこ良い』と真逆ではあるけれど、モー娘。でもがんばっていく。個人的には『生田衣梨奈さんが怖い』と思っていたが、リハーサルで私が疲れた顔をしていたら、『大丈夫?』と声を掛けてくれたのがうれしかった」と語る。しかし、その言葉に工藤遥(秋で卒業するので、一緒に在籍する期間は短い。ちぃちゃんの加入は、どぅーの穴埋め的なものと考えて良かろう)は「それは生田さんがよくやる手口なので、気を付けて!新しい人が入ったら、すぐにそっちに行く」と注意喚起を促し、主将の譜久村聖も「あるある」と同調したが、先輩から忠告を受けたちぃちゃんはももちさんからは移った先でてっぺんを取るように檄を入れられたそうで、「今まで2年半やって来た事をむだにせず、期待に応えられるようにがんばりたい」と今後の抱負を述べた。

 アンジュルムにご厄介となったふなっきは美脚のDAWAと川村に囲まれて「私は脚には自信がない」と自虐するものの、ピザーラのCMに登場して写真集も出すなど勢いに乗っている事から、「この勢いを皆さんにお届けできたら良い」と話す。また川村は「憧れのユニットに入ると聞いて、すごくうれしかった。土佐の熱い魂を持ちながら(彼女は高知市を拠点とするアイドルユニットのはちきんガールズのメンバーでもあった)、先輩のような熱いパフォーマンスと私のスタイルを生かしてアンジュルムでがんばっていきたい」と口にした。ふなっきと川村が加わった事でアンジュルムは11人という大所帯になったが、やなみんがお世話になるJuice=Juiceも5人から7人と増員し、主将の宮崎由加は「初めて7人体制になって、どんな感じになるのか楽しみにしていた。やなみんがももち先輩から教えてもらった事をたくさん話してくれるのが、本当にかわいい。だんばらんはダンスの振りも完璧に覚えて来てくれて、頼もしい」と「新入生」の2人に期待を寄せる。憧れの宮本佳林と一緒になるやなみんは「これまでメンバーの加入がなかったユニットでドキドキしたが、素敵なお姉さんたちと瑠々ちゃんに囲まれて楽しくできている。Juice=Juiceだけに、果汁100%のフレッシュなパフォーマンスをしたい」と語れば、だんばらんも「5人というイメージがあったので不安もあるが、メンバーの方々が優しくてこれからが楽しみ。Juice=Juiceはパフォーマンスが上手なので、早く追い付いて、歌割りをたくさんもらえるようにがんばりたい」と新天地での活躍を誓う。

 とは言え、前述のようにカントリー·ガールズはまだまだ続く。やまっきが「『カントリー·ガールズがなくなる』と勘違いされている人もいるが、そんな事は一切ない。5人でがんばっている」と語っているように、縮小傾向でも活動を続ける事を明確にしているが、その一方でファンからは「せっかくのユニットを壊すべきではない」という反発があるのもまた事実である。業界関係者の中にも「反発は予想されたが、想像以上に大きい。最悪の場合はファンのハロプロ離れが加速して、ユニットが活動を終えるという最悪の事態もある」という見方をする者もいるだけに、この新体制という「大博打」の結果は今後も見ものである。