「神様ありがとうございます。素晴らしいです」
日々数回口にする
言いようがない、例えようがない、素晴らしいく、完璧な舞台
空と山の景色
針葉樹の濃い緑
色を落とした竹林
輝く新緑
緑のパッチワークの中に
藤の薄紫が駆け上がる
日々色を濃くする緑
花の主役は桜から藤へと代わった
あっという間に過ぎていく時
大きく息を吸い込んで
ゆっくりと息を吐き出す
目を閉じる
両手を前につき出して
思い切り味わう
川の音
ツバメの声
野鳥の声
蜂の羽音
風の音
土の匂い
緑の匂い
藤の花の匂い
指先に留まった蝶の足の感触
肌に感じる風の感触
水を張った水田に美しい山が映る
その中を真っ白な鷺が飛びたつ
これほど完璧な景色があるかしら?
この全てを来世へ持っていきたいと思うのですが
神様、いかがですか?