あんたら、こがなええ天気に何しょうるんね。 外へ出てみんさい!
父のベッドの上で丸くなっていた猫さん3匹に声をかける
うちの猫さんは4匹
父にはぼちぼち慣れて私にはなついていないココ
私にはぼちぼち慣れて父にはなついていないフウタ
今ひとつ人間に慣れていないヒナとシュウ
フウタを抱っこすると
残りの猫さん2匹はいっせいに外へ飛び出す
ヒナは「野良猫」時代が長かったせいかもしれないけど…
シュウが人間に慣れていないのは
妙な名前をつけてしまったせいかもしれん…と思う
右前足に前から見ると江戸時代に島送りになった人にする刺青のような模様がある
黒の2本線
父が一目見て「おまえはシュウじゃ、囚人のシュウじゃ」と命名してしまったのだ
そしてシュウ不思議な猫さんなのだ
妙に統率力がある
ハーメルンの笛の物語を彷彿させるほどみんなシュウについていく
さらに時々は人間にエサ!とか、扉!とかじゃない「何か」を訴えにくる
にゃにゃにゃぁ ぎゃにゃ にゃぁ にゃぁぁぁ………全くわからん……のだ
お日様の下
イヌバシリでフウタを下ろすと
走って逃げるかと思いきや
私を見ながら
ノビ~~ィをしたり
ゴロンゴロンをしたり
ズリィ~をしたり……
飛び出したシュウもヒナも
イヌバシリでゴロンゴロンをはじめた
ココは早々に梅の木下でバードウォッチングをしていた
スズメにツバメにヒヨ
ココの傍に行って
「見るだけよ、捕ったらいけんよ。爪も出さんのんよ」と声をかける
さて、鉢物は…って家の東側
一番お日様が当たるところへ行ってみた
!!!!!
芽が出たばかりのマツモトセンノウの鉢
まだ生まれたばかりの赤ちゃんの芽
お水をやるのも気をつけてやっていた
シュウはその鉢の上で
ウトウトと気持ち良さそうにしている
私が近づく音に
半分だけ目を開け
またウトウト…
小さな鉢の上に
はみ出すほど大きな猫さんが座って
ウトウトしている図
あまりの脱力に
追うのも忘れて
そうじゃろうよねぇ
まだ芽は小さいけぇ 土の感触は気持ちええよねぇ
お日様が一番よく当たるけぇ本当に気持ちええもんねぇ
私が緩みきった顔で近づいていくと
カッと目を見開いてひとっ飛び
そしてまたゆっくりとノビィ~~ッ
そして人間もノビィィィ~~~~~ッ