山本美香さんが遺した言葉 | 白河桃子オフィシャルブログPowered by Ameba

山本美香さんが遺した言葉

ジャーナリストの山本美香さんが取材中シリアで亡くなられました。
「戦場にいった女たち」というシリーズで2回取材させていただきました。

さきほど彼女の原稿を改めて読み返したら、
「きちんと取材して、戻る・・・それが最重要課題です。
蛮勇は必要ない。できるだけ安全のパーセンテージを
上げていくしかないんです」という彼女の言葉がありました。

安全には人一倍気を配っていた彼女・・・

彼女にインタビューの終わりにこんな質問をしました。
「なぜ戦争の悲劇は繰り返されるのでしょう?」
最後の質問に彼女はこう答えました。

「無関心というのが大きな罪のひとつではないでしょうか?根っからの悪人はそれほどいないのに、戦争は起きてしまう。原因はいろいろありますが、戦争が起きる兆候は必ずあって未然に防ぐ手立てもあるはずです。でもそれを自分には関係ないと目をそらしてしまう。一度始まった戦争を辞めることは難しいと知っているのに、私たちは未然に戦争を防ぐことを怠っているのです」

尖閣諸島、竹島問題・・・私たちは未然に戦争を防ぐ努力を
今こそ忘れてはいけない時かもしれません。

どんな戦争でも戦争はいけないと
改めて彼女が教えてくれたような気がする。

彼女の遺してくれた言葉を大切にしたいと思います。

http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2012082100030