ビターシュガーは震災後ドラマ | 白河桃子オフィシャルブログPowered by Ameba

ビターシュガーは震災後ドラマ

今季のドラマもおもしろいですねえ。
今のお気に入りは、震災婚イベントにも出てくださった中野Pの
「わたしが恋愛できない理由」、犬が大変な目にあわないかハラハラする
「南極大陸」、深キョンの「専業主婦探偵」、そして意外によかったよー
「妖怪人間ベム」・・・

そして、NHKのドラマが最近はっとするほどおもしろいです。
39歳の三人の女性たちを描くビターシュガー・・
http://www.nhk.or.jp/drama/bittersugar/

先日、とても驚くことがありました。
三人のうちの唯一の既婚者の夫が家出をして
山にこもった、その理由があかされたのです。

「地震があって、将来やろうと思っていたことを
先延ばしにできなくなったから・・・」
というような理由でした。

先日のフジ月9の中野Pとのトークイベントでは
「むしろ震災を忘れられるようなドラマを」とおっしゃっていた。
震災を扱うものは多分何年か先・・・ということでした。

創作物にあのような大きな災害をとりいれるのは
すごく時間がかかると私も思っていました。

でも、ビターシュガーはさりげない会話で
「震災後の日常を描いている」と知らせてくれた。

すごい! 

あわてて原作もチェックしてみましたが
原作は震災前に書かれたもので、夫の家出の理由は
違うものだった。

でも他の登場人物が恋におちた経由を
「地震に一緒にあったとき、恋に落ちた」
と説明するシーンはある。

おもしろーい。この変更はだれが決めたのかしら?
後藤プロデューサー? 脚本家の中野雅子さん
(1970年生まれ)?・・・ぜひお話してみたいです。

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