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サイエンスカフェ、おもしろかったです。

一昨日は脳科学若手の会 サイエンスカフェ
「求愛のカタチ   巡り会い,すれ違う♀と♂の科学」にゲストとして
参加しました。
坂口菊恵さん(日本学術振興会特別研究員 PD)と 菊水健史さん
(麻布大学 獣医学部 教授)などの専門家と、若手理系の男女
約50名が集い、活発な議論を展開。

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長谷川真理子先生などにインタビューにいったこともあるの
ですが、やはり「動物」を日々相手に研究している理系の方たち
の話はすごくおもしろい! 刺激的な時間でした。
マウスのオスは人間には聞こえない波長で、それぞれ求愛の
歌を歌うそうです。
なにか胸がきゅんとするものがあります。
「ダーウィンが行く」の大ファンなので、前から「メスに求愛するオス」
の動物たちの一生懸命さにはきゅんときていました。
人間もプライドとか余計なものを捨てて、もっと一生懸命求愛
しようよと、彼らの姿を見るといつも思うのです。

それから一夫一婦制を守るネズミの一種で、浮気するオスを
調べると、ある受容体の形が違う。
人間も調べるとその受容体の形はさまざま。つまり調べれば
浮気する男かどうか一目瞭然・・・ってこと?
あまりに科学が進むと、さらに婚活も難しくなってしまいそう。

そして理系研究者の多いオーディエンスからは、「女性研究者
は出産すると研究を中断せざるをえない」現実や、そもそも
理系研究者同士のカップルが多いのに、常にお互い
「仕事を探している」不安定な状態から抜け出せないポスドク問題
も明らかに。
「いつ結婚できるのか?」「いつ子供を産めばいいのか?」
せっかく優秀な頭脳を持ち、一生懸命研究し、将来人類のために
すごく貢献するかもしれない若い研究者たちのおかれる
環境のきびしさを改めて認識しました。
年上の稼ぐ奥さんと結婚して、家事と子育てをしながら研究に励む
若手研究者君もいます。
仕事のための別居婚も当たり前。
多様なカップルの形の縮図を見る思いです。

こういう人たちには本当に頑張ってほしい。
そして結婚も子供も、ほしい人は実現できるようになるといい。
そのためにできることは何か・・・考えさせられる一日でした。

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