● 【報酬を変えろ!】根性論や意志力に頼らずゴール達成する方法
プロ12年目の最新の認知科学に基づく気功とコーチングと、10年後も使えるビジネスの本質を超具体的ステップでマスターするなかだ塾を主催している、中田です。
本日は「【報酬を変えろ!】根性論や意志力に頼らずゴール達成する方法」ということを考えていきましょう。
・誘惑やプレッシャーに負けてまた挫折したから、普通にできたに変えたい!
・2024年も残り2か月、あと2か月でもっとゴールを達成したい!
・売上をアップしたい。商品を売れるようにしたい。
・いや、売上を上げるのは疲れたから、別の報酬(インセンティブ)を使って、自分のモチベーションを上げたい
・気功やコーチング(マインドの使い方)が他人やライバルより上手になりたい
・クライアントや自分をより良い意思決定ができるように促したい
・自分や他人がお金の報酬(インセンティブ)で動いてくれないけれど、どうしたらいいか分からない
そんな感じで、自分や他人のモチベーションを上げたい、次世代リーダー(なかだ式ヒーラー)でクライアントをより良い意思決定ができるようにしたい方向けの記事です。
11月のなかだ塾マスタークラス2実践編第7回では、「行動経済学に基づくコーチング」がテーマです。先日の週報会でもプチ導入しました。
今週末に開催予定の遠隔企画でも、少し導入しようかなと思っています。
これで皆さんがより良い意思決定ができるようになったり、ゴール達成されるならば良いなと思いますからね。
行動経済学に基づくコーチングは、イギリスのキャメロン首相政権から国策で成果を出している
行動経済学に基づくコーチングは、日本は世界に比べて後進国なので初めて触れる方も多いかもしれませんが、イギリスでは2010年デーヴィッド・キャメロン首相政権から国策で成果を出している方法論です。
50年以上の歴史があって、ノーベル賞も取っている行動科学や行動経済学を馬鹿にする人が一定数いますが、それは無知だからかもしれません・・・。
税金滞納者への督促状にたった一文を追加するだけで何億ポンドもの滞納が解消されたし、簡単なメッセージを付けるだけで裁判職員が出向くまでもなく罰金支払い率を3倍にしたり、
失業者の求職活動の方法にちょっとした工夫を凝らすだけで、何千人もの人たちを早期に職に付かせることが可能になりました。教育関連含めて、様々な応用がされつつあります。
日本ではなぜ導入が遅れているの?
日本では政府レベルでの大規模な政策への導入が遅く、集団主義や規範重視の文化が強く明示的な指示や指令を好む国民性があり、法規制を通じて行動を制御することが一般的なために、他国に比べて導入が遅れているようです。
企業や学術の世界では、導入が進んでいます。
約1万人を対象とした生徒たちに報酬を与える実験の結果は?
さて、報酬(インセンティブ)が重要であることは誰でも知っています。
経済学では、何かをする際のコストや利得が変化すれば行動も大きく変化し得ると説明されます。
学者ならばラットを使った様々な室内実験で説明しようとしますし、会社のマネージャーや親、さらに犬や猫の飼い主ならば報酬をどのように使って自分のチームや子供や犬猫に良い行動をとらせようとしたかを話してくれるでしょう。
ブリストル大学の経済学部教授サイモン・バージェスは、生徒たちに報酬を与えるとやる気と努力が向上し、最終的には成績も向上するかを調べた大規模実験を行いました。63校、約1万人が参加した大規模実験です。
研究チームは3つのグループに分けました。
1,対象群で一切の報酬は与えられなかったグループ
2,金銭的報酬が与えられ、1回5週間の期間を4回、出席率、態度、授業への参加度、宿題のそれぞれの達成度に応じて報酬が与えられました。15~16歳の生徒たちにはかなり魅力的な額で、最大80ポンドから320ポンド。
3,生徒代表が選んでイベントへの参加機会が与えられるというものでした。年間2回参加できるチケットで金銭的報酬よりも遥かに低コストでした。サッカー代表の本拠地、国会議事堂、テーマパークへの訪問チケットでした。
で、結果はどうなったでしょうか?
その前に、この16歳の生徒たち1万人の教師や親の視点に立ってみてください。
もしくは、このようなインセンティブプログラムを導入する学校をサポートするか、あるいは、同じような仕組みを家庭で導入したり、クライアントやチームをどう動かすか考えてみて欲しいです。
結果は、インセンティブの細かいディテールが極めて重要であることを示しました。インセンティブのインパクトは生徒の状況によって異なることが分かったのです。
成績の良い生徒には、報酬はほとんどインパクトをもたらしませんでした。すでに十分やる気があったので、インセンティブは不要だったのです。しかし、残り半数の生徒には、金銭的報酬も非金銭的報酬もきわめて大きな影響を与えました。(現金報酬の方がわずかに上回りました)
影響の度合いが大きかったのは低所得家庭の生徒たちで、成績が悪く低所得家庭の生徒たちには現金報酬は魅力的に映り、非常に効果的だったようです。
この研究では、報酬を使って何らかの行動の動機付けを行うには、いくつか重要な注意点があることを示唆しました。
その筆頭は、金銭的報酬によって本来のモチベーションが押し出させてしまって、元々やる気があったことを、お金を払ってやってもらうのはかえって逆効果になってしまうということや、インセンティブを与えても勉強を頑張ろうとしない生徒でも異なる状況では80ポンドの補修が効果をもたらす可能性があります。
また、目標を達成できなかったら80ポンドを取り上げられる形にすることで、損失回避性が働き、80ポンドを与えるよりも、効果的になる可能性もあります。先に80ポンドを与えて目標達成できなかったら80ポンドを罰金とするってことです。先に貰うか後でもらうかで、金額は同じですが、ディテールが違います。
ということで、報酬メカニズムをどのように設計するかが非常に重要となり、それ次第で目標達成を促す効果が大きく左右されるのです。
報酬で自分や他人を動かす方法とは?
では、どうしたらより効果的になるのでしょうか?
報酬については、
1,重要なものを報酬にする
2,小さな報酬で良い習慣をつける
3,逆効果に注意する
ことが効果的です。
1,重要なものを報酬にする
1の重要なものを報酬にするポイントは4つあって、1つ目は設定する報酬と目指す目標を直結させてみましょう。最終目標が達成されたときにのみ報酬が得られるという形にするのです。
2つ目は、報酬を意味のあるものにすることです。報酬は少なすぎてもいけませんから、つまらないものを重要な目標の報酬にするべきではありません。
3つ目は、拘束力です。目標を達成した時に、報酬が得られることが担保されていなければいけません。そのためには、コミットメントレフリー(他人)を頼んで、コミットメントが守れているかを見極め、最終的に報酬に値するかを判断してもらう方が効果的です。
4つ目は、損失回避で人は何かを新たに得るよりも同等の何かを失うことのほうにより大きな抵抗感を示すというものです。道路で1万円札を拾ったら嬉しいでしょう。しかし、その後にポケットから1万円札が落ちたことを知った場合、落とした損失感の方が利益の2倍大きいのです。
2,小さな報酬で良い習慣をつける
2は重要なものを報酬にしないと効果がない一方で、習慣化においてはしなければならないことに取り組む時などに最も効果を発揮する方法です。
例えば、子供に野菜を食べさせたい場合は、1皿食べるごとにシール(その子にとって小さな報酬になるもの)を貰えるようにするだけで、2~3倍食べる量が増えることが分かりました。ピザやフライドポテトを押しのけて、野菜を食べさせるのは至難の業なわけですが、かなりの効果です。さらに、報酬が長い期間与えられることで、報酬があたえられなくなってからもその行動を取り続ける傾向が強まったことが確認されました。シールがなくてもピザやフライドポテトではなく、野菜を食べるようになったのです。
3,逆効果に注意する
3,逆効果に注意するは、核廃棄物貯蔵施設の建設を認めるか認めないかの時に、住民の半分以上が認めていました。施設建設には負の側面がありますが、どこかに作らないといけないことを住民も理解していたからです。国民の義務も果たさなければならないと感じていたのでしょう。
しかし、ここで政府が善意で補償額を与えるように施策を打ったところ賛成派が4分の1まで減ってしまいました。補償額を3倍に増やしても住民の意見は変わりませんでした。
これはいったいどういうことなのでしょうか。
金銭の提示は内発的な動機を補強するどころか、道徳的義務を金銭的取引に一変させてしまったのです。懸念リスクを補填するには提示された金額を3倍に増やしても足りないと判断したようです。当然、古典経済学者たちは混乱しました。
では、どうしたらよかったのかというと3つの方法があります。
ひとつは、現金報酬をお金そのものではなく、それで買えるものに設計しなおすことです。ふたつめは、お金では買えないものを報酬にしてみましょう。核廃棄物貯蔵施設の建設の場合は、名誉でしょうか。
非常に強力な3つ目は「反インセンティブ」で目標を達成できなければ、大嫌いなスポーツチームや政治家や団体への寄付にコミットしなければならないとしてみることです。
自分が心底したくないものであるかどうかが最大のポイントで、最も強力な効果を生みます。ただし、その際は、拘束力が重要になってきます。コミットメントレフリーを設定してレフリーにお金を預けておいて、目標が達成されなければレフリーが振込をするとしておく拘束力が必要になります。
反インセンティブは強力な一方、やり抜く覚悟が必要になりますから、くれぐれも慎重に取り組んでください。
まとめ
まとめると、報酬システムを上手く機能させるためには、報酬やペナルティを最終目標と直接リンクさえること、結果が気になって仕方ないほど自分にとって重要なものを報酬にすること、報酬に拘束力を持たせること、何かを得るのではなく失う仕組みにすることの4つの原則に従ってみましょう。
もちろん、4つすべてでなく、1つ2つ試してみるだけでも大きな効果が期待できます。
そして、小さな報酬で良い習慣をつけ、逆効果に注意してみましょう。
なかだ塾シリーズのメンバーさんの具体的事例は?
具体的にいうと、先日のなかだ塾シリーズ週報会の提出ですと、
・目標
3月までにレッスンで月収●●万円を達成するために、あと●人の生徒を集める
・重要なものを報酬にする 3月31日の目標達成→登山 12月31日の目標達成→帰省時に温泉宿一泊 11月31日の目標達成→12月の●●●さんのライブ行ける 11月11日の目標達成→ミニ旅行行ける ・小さな報酬で良い習慣をつける 習慣化されたプランが実践出来たらコーヒーや紅茶、煎茶など嗜好飲料飲める。 ・逆効果に注意する(達成できなかった時の罰則) 近くのセブンの募金箱に1万円入れる
となりました。
お金以外の報酬を設定しているのは、上手いやり方ですね。重要なものが報酬になっていますから。
ただ、気になる点が1点あって、反インセンティブ=逆効果に注意するが大嫌いな団体ではないので、反インセンティブの効果としては弱いし、これだと目標達成できなくても寄付して良い気持ちになってしまうので、報酬としては逆効果になってしまうかもしれません。
僕に1万円を支払っておいて、達成できなければ、僕が募金するってのも良いですね。ただ、これだと募金した時の証明ができないので、証明書が貰える団体の方がいいかも。セブンに募金したとウソを付くこともできてしまうので、コミットメントとしては弱くなります。
一応、大人の場合は、一般的には罰金10万円くらいにすると、お尻に火が付きやすいと言われますが、やり抜く覚悟が問われますね。
当然、お金持ちの人は、嫌いな団体に10万円ではまだ反インセンティブとして弱いかもしれません。
報酬システムは人それぞれですので、まずは自分がどういう報酬で1番モチベーションが上がるのか試してみてください^^
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原宿・北参道・新宿・渋谷・恵比寿・表参道・池袋・六本木・東京・世田谷などからお越しいただいています。
●プロフィール
はじめまして。
最新の認知科学に基づいたコーチング&ヒーリングを同時にマスターできる世界に1つだけの習得レッスンとは?
2012年からプロ11年目の「圧倒的に体感が違う!」「2か月で月収数万円から150万円に」「ゴールを達成できた」などの声で支持される 言語と非言語の脳内書き換え術を超具体的ステップでマスター!
「なかだ塾」を主催しています、中田真広と申します。
僕は2012年に「気功師として人を幸せにする」というゴールを設定してから、気功を本格的に習い始めました。
はじめての遠隔気功で数十年来の花粉症を治し、いけるのではないか!と気功師としての道がスタートし、たくさんの人を施術してきました。(700件以上の感想があります)
当時は、僕自身も体調不良だったのですが、気功をやっていくうちに冷え性や腰痛が治りました。
そこから数年で、気功を教えて欲しいという依頼が増えてきたため、ヒーラーを養成する講座を始めました。
当時、ヒーラーの仕事だけで、たった数年で、年商1000万円を突破した人は、認知科学系気功師でもほとんどいない実績だと思います。
同時に、2012年から認知科学者の苫米地英人博士に師事しながら、2017年に苫米地式コーチングやTICEコーチングを直接受け、現状の外側にゴールを設定し、want toで抽象度の高く利他的なを増やす活動も始め、毎年パーソナルコーチングをしています。
また、2017年頃から「今の幸せ、2021年以降の幸せ」という人工知能・AI時代に備えて準備していく必要があると考え、年間ヒーラー養成講座のなかだブートキャンプ、なかだアカデミー、なかだラボラトリーなどを毎年開催してきました。この頃はわりとクローズドでした。
そんな中、2021年頃から60万円の気功師養成講座に通ったけれどほとんどの人が気功技術を使えていなかった、150万円の講座に出たけれどダメだったなど様々な他所のダメだったご相談を頂くうちに、ちゃんとサポートしてくれる講座を作るべきだ、ホンモノを届けたいと考え、「なかだ塾」を開催するようになりました。
ビジネスコンサルとしては、日本一のマーケッターさんに師事したりもしてきたので、開業指導も他所に比べて独自ノウハウがあり、手厚く、実際に成果も出ています。2か月で月収数万円から150万円に。0スタートの方が半年後に20万円の講座が売れたなど。
2012年頃のブログタイトルは、「認知科学に基づく初心者でもできる気功・ヒーリングのコツ」だったように、初心者に優しくわかりやすく教えることに定評がある。誰が見ても温和な性格なので、怒ることもほぼないです^^
ただ、ニセモノや薄っぺらいもの、大衆的なものが苦手なので、そういうのには厳しいかも。
趣味は読書と筋トレ。年間100冊~200冊以上の書籍を読むので、圧倒的な知識量を活かしたセッションも好評!
筋トレはベンチプレス100kgを上げる。あと、遊戯王カードを少々と、クラシック全国3位のギター。
お客様の感想700件を突破。
バーチャル講座200本突破。
ブログ記事3000記事突破。
起業して3年目で会社を設立と同時に年商1000万円を突破。(現10年目)
書籍5冊出版、全巻Amazon起業、成功哲学、美容、ダイエットランキング1位を獲得。
株式会社なかだ 代表取締役 中田真広