どうも、中田です^^
明日も「なかだアカデミー上半期6エビデンスヒーラー入門」になります。
【あと5日で〆切!募集中!】なかだアカデミー2020下半期もお忘れなく!

・最近メンバーに「知的なフィードバックが嬉しい」と言われたので、ちょっと知的風(笑)に変えているのですが、こういう方が好きですかね?
さて、先に【満員御礼!】なかだヒーラー養成スクール千葉では、ブログ、メルマガ、アカデミーシリーズなど過去に一度も書いていない「マーケティング」の話をしておきます。
・マーケティングの神様、近代マーケティングの父フィリップ・コトラー
マーケティングといえば、コトラーをおさえておかねばならないでしょう。
マーケティングの神様、近代マーケティングの父といえば、「フィリップ・コトラー」です。

・フィリップ・コトラー
偉大な知の巨人なのですが、晩年(現在89歳)、左翼に良くも悪くも傾倒していて、マーケティングの定義も拡大して発言を繰り返し、近年のクリティークな評価としては微妙かもしれません。もちろん、コトラーの過去の業績は大きいと思います。
しかし、キチンと2017年のノーベル経済学賞リチャードセイラーの「ナッジ」を解説していたり(ちょっとコトラーの理解が甘いのか、簡略化されていたのか、ズレていましたが)、89歳でもしっかりしている、というか、凄いな、と思いました。
コトラーは若い頃にノーベル経済学賞受賞者3名に師事されています。ミルトン・フリードマン、ポール・サミュエルソン、ロバート・ソローです。
12歳の頃にカールマルクスの「共産党宣言」を読んで、その内容に強い影響を受け、平等を目指して「よい社会を構築したい」という思いが揺るぎないものだったようですが、M・フリードマンの「常に競争を激しくしようとする=選択肢を増やす」という「シカゴ学派」の影響を受けるなかで、資本主義理論に傾倒していきました。
・新自由主義(ネオリベ)からケインジアンへ
コトラーは、シカゴ大学で20代半ばで経済学修士号を取得していたが、際立った仕事をするために経済学博士号を取得しないといけないと考えていました。
そこでMITにいくことに決めて、のちのノーベル賞経済学者ポール・サミュエルソンに出会います。
彼との出会いが「シカゴ学派」に影響されていた新自由主義的な考え方から、ケインズ経済学へと導いていったといいます。
博士号の審査委員会の面接では、サミュエルソンからの「労働価値に対するカールマルクスの理論をどう思うか」という質問をされて、コトラーは「労働価値は1つのモノをつくることにつぎ込まれる時間数で決まる」という、マルクス理論の弱点を詳細に説明したそうです。
そこで「価値とは労働によってだけではなく、資本によっても生み出される。そしてその価値は、消費という体験下で認識される」と語りました。この考え方はマーケティングに通じると本人は語ります。
博士号を獲得した瞬間です。
結局MITに在籍している間にケインジアンになって、純粋な自由市場を賞揚する新自由主義的な考え方は、心の中から消えていったそうです。
・コトラーによれば、マーケティングとは経済学と経営学の間
コトラーの履歴書はこれくらいにして、コトラーによれば、マーケティングとは生産者からスタートして、卸売り会社を経由して、最終的には小売業の現場にいくまでに価格がどのように決定され、企業の広告戦略などによって、需要曲線がいかにかわっていくか、ということを分析する応用経済学の一ジャンルといいます。(コトラー マーケティングの未来と日本p37より)
行動がどのようにして現出するのかという視点だけではなく、いかにして人の行動に影響を与えるかという視点こそが行動経済学の論点であって、だからこそ、コトラーは行動経済学ですらマーケティングそのものといいます。
マーケティングとは「経済学と経営学の間」という定義は僕のブログ読者さんには分かりやすいんじゃないかな~と思います。
・マーケティング1.0からマーケティング4.0へ
コトラーは、マーケティング1.0、マーケティング2.0、マーケティング3.0、マーケティング4.0という概念を提示しています。
マーケティング1.0:製品中心の考え方(製品中心)1950年代~
マーケティング2.0:消費者中心の考え方(消費者志向)1970年代~
マーケティング3.0:人間中心の考え方(価値主導)1990年代~
マーケティング4.0:自己実現の考え方(自己実現)2010年代~
これは僕たちの言い方でいうと、マーケティングにおける「パラダイムシフト」を表しています。
パラダイムシフトとは、その時代や分野において当然のことと考えられていた認識や思想、社会全体の価値観などが革命的にもしくは劇的に変化することをいいましたよね。(トマス・クーン「科学革命の構造」より)
イメージとしては、水は100度で気化します。100度以下では温めても累積なのですが、100度からは一気に転換ことのイメージです。
簡単にいうと、1950年代頃は製品を作れば売れたのです。だからこそ製品が中心でした。
しかし、1970年代になるとそんな殿様商売をしても売れなくなります。だからこそ、消費者のニーズに細かく合わせる必要が出てきました。これがマーケティング2.0です。
さらに、1990年代になると顧客目線だけでは通用しなくなってきました。お客様目線だけではダメということです。その企業や商売で世界がよりよい場所になるというような価値や、商品のポジショニングだけでなく、企業のビジョン、ミッション、価値が問われる時代になったということです。そうでなければ、顧客は商品を購入しずらい時代になったわけです。
例えば、本当に環境によいかは別として、トヨタの車のプリウスは環境に良いと言われるからこそ、販売数トップだったわけです。
価値への移行がマーケティング3.0です。
さらにさらに、2010年代以降のマーケティング4.0では、オンライン、オフライン通しての結びつきで、顧客自身のコミットメントであり、自己実現が関わってきます。
ディズニーランドやライブハウス、セミナーのような一緒に体験するということに価値が出てきているのです。
コトラーは「顧客エンゲージメント」という概念を提唱します。
企業、商品、ブランドなどに対する消費者の深い関係性のことで、「愛着」「結びつき」「絆」を意味します。それは、満足や誠実からさらに踏み込んだ感情であって、消費者の積極的な関与や行動を伴うのです。
どれだけ熱狂的に語ってくれるか、どれだけサイトを見に来てくれるか、などが顧客エンゲージメントです。
僕がリゼロやSAOに熱狂しているような感じですね。笑
それが顧客エンゲージメントです。
ドラッガーが語るように、売り込みや過度なセールスは不要になります。
僕自身もセールスはほとんどしていません。

・有楽町 SAOショップより
マーケティング4.0は自己実現マーケティングともいわれます。企業、商品を通して、「なりたい自分になる!」そういうマーケティングが求められます。
ここまではコトラーが語った科学的な「マーケティングのパラダイムシフト」なのですが、僕はマーケティング5.0(仮)があると考えています。
マーケティング5・0とは、次のマーケティングはおそらくこうであろうという蓋然性が高いものです。
とはいえ、マーケティング1.0からマーケティング4.0まで正確に理解することの方が遥かに大事です!
まだ細かな重要な概念の説明をしていませんし!概要しか話していないので。
キチンと頭の中を整理して理解することで、ビジネスが遥かに有意義な活動に変わっていきます。

まずは基礎を固めていきましょう!!!
当日をお楽しみに^^
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はじめまして、中田真広と申します。
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株式会社なかだ 代表取締役 中田真広