かねてから私は劇的上達のために欠かせない2つの要素があると思っている。それは「強い動機づけ」と「命がけ」である。本書はまさにそのことを証明している。 甲野善紀(武術研究家) 「エクストリームスポーツとフロー体験」スティーブンコトラー著書の帯より。
甲野先生といえば、著作「表の体育裏の体育」は懐かしい感じがしますが、今こそ読んでおくべきでしょう。あ、全員読んでいるはずですので、書く必要もなかったですかね。
我々は月100冊という課題があり、いつもヒーッてなりますよね。でも、年収と読書量は比例するというファクトも出ていますし、是非年収を上げたいという動機がいいかどうかはは別として読まれるとよいでしょう。

どうしても司馬先生の「坂の上の雲」が読めないとか、あってもいいので。げふっ
業界のトップが年間1000冊しか読んでいない業界は潰れる(なくなる)、とも言われていますし、我々はプレッシャーかけていきましょう!
今の自分の立ち位置がよくわかりますね。
で、おそらく万単位の人を指導している甲野先生に劇的上達のために欠かせない要素は「強い動機づけ」と「命がけ」と言われると「なかだ」の場のメンバーさんは怯んでしまうか、よし!「強い動機づけ」と「命がけ」だな!と気功やヒーリングのゴールを今日も更新しようと感じるか、どちらかになるのでしょうか。
成功していく人はやはり「強い動機付け」と「命がけ」のアルゴリズムが裏に走っていることが垣間見えます。例を上げればキリが無いないですが、サイモンシネックのwhyから始めよも思い出してみてください。
劇的上達が必要な方にはオススメします。
「強い動機付け」と「命がけ」といえば、世界204カ国以上を旅しているMASAKIさんの著書「独裁国家に行ってきた」は印象深かったです。自分の旅だけだと短絡的には小乗に見えますが、書籍を残してくれると大乗で我々も助かりますね。
なんと15の独裁国家に自分の足で訪れたルポ記です。
まさに命がけです。実際に独裁国家15カ国間だけでも、無罪なのに監獄に入れられたり、通り魔に殺されそうになるシーンが出てきます。
2014年4月のシリア旅行中には日本大使館から大規模なデモが起きて危ないからすぐに帰国してくださいと通達がくる・・・今のシリアの状態はご存知の通りだと思いますし、ISの戦闘員にミサイルが直撃して吹き飛ぶ動画も最近話題になりました。(グロ注意です。)
また、コンゴ共和国では警察に賄賂を渡さなければ監獄いき、そして、日本大使館がまたもファインプレーを・・・日本では考えられない独裁国家の「今」を感じ取ることができました。良いところもあり、酷いところはここまでひどい(凄い)のかという印象です。
マッキンダー地政学でいえば、ハートランド(世界島)に近いからこそ、そういった行為も容認されるのでしょうか。
「君は親友だ」と言われて気さくに飲んでいたら、give me moneyと言われ断ったら「君は親友じゃない!」と即言われる、そういう文化が根付いている世界も垣間見えました。
渋谷の街を歩いていても「学校を建てるためにgive me money」と言われることがありますが、本当に学校を建てるのか?子どもたちのところにmoneyが行っているのか?と疑問に思うことがほとんどです。give meと言っている時間があれば、働けばいいのに、とも。
教育の問題に関して色々と思考を巡らせたくなりますね。
エクストリームスポーツに関して言えば、変成意識状態の一番深いところは「死」に行き着くと言われています。彼らの脳が死を乗り越えているのか?彼らの脳が宗教的な発火をしているのか?
全体的に面白かったのですが、言葉の定義は凄く引っかかりましたので、引用しないと思いきや引用してみます。
次に考える一般的な問題は、言葉の定義である。フローとは厳密には何をさすのだろうか?科学者はフローを「意識の状態」や「変成意識状態」と表現しているが、どちらも完全に満足できる表現ではない。意識自体の意味からしてあいまいだ。「意識」という言葉の定義については共通見解がなく、さまざまな意識状態の正確な分類というものも状況は変わらない。研究者は伝統的に、意識の状態を睡眠、覚醒、夢に分けており、さらに集中度や緊張度で細かく分けている。その結果、植物状態にある場合の「完全な無反応」状態から、逃走・逃避反応時の「過覚醒」状態まで、連続的に変化する注意状態のカテゴリーが考えられている。フローは、このカテゴリーのどこかに入るが、厳密にどの状態ということではない。p84
科学者はフロー=変成意識状態とは言っていないですよね。
要するに、定義が厳密に決まっていない(分からない)で計算をはじめたのね、とツッコミを入れてしまいました。ツッコミを入れることは例えば、バーチャル講座の成功脳の作り方を思い出してくださいね。
科学者はフローを意識状態や変成意識状態と表現しているというのは引っかかりますよね。妙に曖昧な表現です。我々の定義でいえば、我々は日常的に変成意識状態ですし、そうでなければ悟った人になってしまいます。
ただ、今まで読んだゾーン、フロー系の書籍の中ではより真理に近い感じはしました。
武術や気功、ヒーリングをやっている人は1度はゾーンやフローと言われるような状態に入ったことがあるかと思います。
「なかだ」式気功師認定講座でいえば、クライアントと施術家の意識状態のダイナミズムというのはヒーリングで大きなポイントでもありました。
意識状態といえば、「なかだ」では松岡修造さんのウィンブルドン90年代の動画を過去のシークレット講座で引用しました。その松岡修造さんのインタビューもかなり面白かったのを覚えています。
・2分8秒まで観ることを推奨しています。
松岡修造さんのインタビューでは確か、この2分8秒でフロー体験がふわっと解けたと言っていた気がします。「なかだ」ではこの動画を死ぬ程観るといいよ~と過去にはお伝えしました。
あとは、意識状態の再現の訓練も重要です。
12月9日の特別クラスでも意識状態についてはお話をする予定ですので、触りだけ書いています。
昨日映画マトリックスを何度目だろう?観ていたこともあり、
私は君の心を解き放とうとしているのだよ、ネオ
と書きたい衝動にかられて書いておきます。
何度観ても、新しい発見があるので、面白いです。
そういえば、マトリックスの主人公ネオもマトリックスとは何か?とどうしても知りたい強い動機付けがあり、命がけでレッドピルを飲んでいました。
【参考書籍】
独裁国家に行ってきた/彩図社

¥1,404
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・写真もたくさん載っていて、思っていた独裁国家像と違う風景が観えると思います。例えば、北朝鮮とか。
超人の秘密:エクストリームスポーツとフロー体験 (ハヤカワ・ノンフィクション)/早川書房

¥2,376
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・映画マトリックスや詩人のリルケなどお!と思うところも多い書籍です。エクストリームスポーツを知らなかったので、色々調べているのですが、スポーツ自体も面白いです。
マトリックス 特別版 [DVD]/ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント

¥2,700
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マッキンダーの地政学―デモクラシーの理想と現実/原書房

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洗脳原論/春秋社

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表の体育 裏の体育―日本の近代化と古の伝承の間に生まれた身体観・鍛練法 (PHP文庫)/PHP研究所

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ゴール設定・末期ガン・エフィカシー(ゴール達成への能力の自己評価)・趣味・社会貢献・ファイナンス・部下指導・職業・転職・起業・人間関係等に関する内部表現書き換え、働きかけを行っています。
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