心はあるのでしょうか?そして、心の社会って何ですか?〜おっと理論の前に、風景を学ぶ〜 | 最新の認知科学に基づいたコーチング&ヒーリングを同時にマスターできる世界に1つだけの習得レッスンとは?

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心はあるのでしょうか?そして、心の社会って何ですか?~おっと理論の前に、風景を学ぶ~

認知科学って何ですか?という質問をよく頂きます。

論理学って何ですか?科学って何ですか?という質問くらいセンスのなさを感じる気もしますが、言いたいことも良く分かります。


おそらく風景を共有したいのでしょう。


僕は認知科学者ではなく、認知科学の実践者ですから、この質問には困ることが多いのですが(心理学者ではなく、その実践者であるメンタリストのようなものです。)いつも長いながーい話になります。後述の世界は単調論理ではなく、非単調論理なので。

そんな中、認知科学とは何か?と一言でいえば、心とか脳の働きを関数で書き表すことができると考えて研究する学問ですよ、とお伝えしています。

もちろん、認知科学を語る上で独学で四年、直接二年以上認知科学者の先生に学び、膨大なお勉強もしていますが正直まだまだ分からないことも多いというのが実情です。


でも、我々の気功を語る上では最低限の知識ですよね^^


で、本日のセッションをしていて当たり前すぎてブログに書けなかったことの1つに、理論の前に風景(ゲシュタルト)に触れるということがありました。

昔ブログでも触れ、本日のセッションでも話題になった認知科学者のミンスキー先生の「心の社会 The Society of Mind」の冒頭から引用してみます。

引用というか長いので写経のようになってしまいますが、重要なので写経しておきます。笑

(引用開始)心の社会 冒頭 著マービン・ミンスキー
この本では、心がどのようにはたらくかを説明しよう。知能は、知能でないものからどのようにして現れてくるのだろうか。この問いに答えるために、この本では、心がたくさんの小さな部分を組み合わせて作れることを示そうと思う。ただし、それぞれの部分には心がないものとしよう。

このような考え方、つまり心がたくさんの小さなプロセスからできているという考え方を、『心の社会』と呼ぶことにする。また、心を構成する小さなプロセスの一つひとつを、エージェントと呼ぶことにする。心のエージェントたちは、一つひとつをとってみれば、心とか思考をまったく必要としないような簡単なことしかできない。それなのに、こうしたエージェントたちがある方法でいろいろな社会を構成すると、本当の知能にまで到達することができるのである。

この本には、とくに専門的でむずかしいことは何も書かれていない。この本で言いたいことと同じように、この本自体も、小さな考えをたくさん集めた社会の形になっている。この本の中のいろいろな考えは、それぞれをとってみると単なる常識程度のものにすぎない。それでも、こうした考えをいくつか集めると、心の不思議な謎を解き明かすことができるのである。

ただ問題なのは、こうした考えを、この本のはじめから終わりに向ってきれいに一直線に並べて説明することは、まずできない。心の階段を一段一段真っすぐ登っていけば頂上に行き着くというふうに、考えを一直線に並べて説明できればいいのだが、実際にはそうはいかない。そこでこの本では、一つひとつの小さな説明が、互いに密接に関連しあってクモの巣のようになっている。

そんな説明のしかたになってしまうのは、実際には、私がうまく順序立てて説明出来ないからなのかもしれない。しかし私としては、そうなってしまうのは、どちらかといえば心の持つ性質そのもののせいだと思っている。心というものが持つ力は、心を後世するエージェントたちが互いに密接に関係しあっていることそのものから生まれてくるように思われる。もしそうだとすれば、複雑になるのはしかたのないことである。なぜなら、進化の家庭で不思議なできごとが無数に起こった結果、複雑になったのだ、としか考えようがないのだから。

このように、記述しようとしてもうまく記述できないことがらを記述するには、どんな方法をとればよいのだろうか。ここではまず、ラフな形でもよいから、その後の展開の支えになるような形を描いてみることから始めよう。その形が部分的には間違っていたとしても、たいした問題ではない。次に、その骨格に細かい肉付けをすることにしよう。そして最後に、肉付けの最終段階に至ったら、初めの考えのうちで合わなくなってしまったところを取り除くことにしよう。

このような方法は、私たちが実際の生活の中でむずかしい問題を解こうとするときに用いるのと、同じ方法である。大きな機械の歯車一つひとつについても、あるいは粉々に壊れた花瓶についても同じことである。つまり、全体を組み立ててみてはじめて部分の意味がわかってくるのである。

(引用終了)

部分は全体の総和ではないという有名なゲシュタルト、心とか知能というものは単調論理では説明ができないから非単調論理で書くことにしたということ、についても書かれていますね。

そして、本日はニューラルネットワークの風景をお伝えしました。ミンスキー先生の言い方でいえば、1つひとつの項目が密接に絡み合って、クモの巣のようになっているということでした。

このクモの巣の手触りと言うか風景は持っておいて下さい。

我々の言い方でいえば、「縁起」ということです。

最後に、全体像(風景)を押さえながら、小さな小さな系をぐるぐると回していってください。そうすることで、エージェント達をうまく使うことができます。

本日でいえば、ゴール設定、古いゴールを捨てる(燃やす)、ゴールの更新やインバースなどでした。

数日間好転反応がきついかもしれませんが、変化の前兆だと考えて構いません。

そして、分かったつもりは成長を阻害するので、分かったつもりを更新していきましょう!
質問もお待ちしております!!

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