「我々は完全情報を持たないのだから、完全情報に基づいた合理的判断ができない。」
それは経済学に人の心理をプラスした行動経済学が示した通りで、ブログ読者さんもご存知の方も多いのだと思います。
一言で言えば、TPP後であっても我々が一生で食べられるご飯の量は決まっているのだから、安いからと言ってアメリカ産のお米を買うとは限らないようなものです。
今でさえ、ブランド米食べているでしょう?また、近いからという理由で値段は関係なくコンビニで購入する人もいるかもしれない。
何が言いたいのかと言えば、半年に1回読み直したくなるゴールデンサークルで有名なコンサルタントのサイモンシネック著の「whyから始めよ!」の第1部の第1章が「あなたの思い込みが間違っていたとしたら?」で始まっていたので、ついつい引用したくなってしまったのです。
サイモンシネックが何故(why?)第1部の第1章に「あなたの思い込みが間違っていたとしたら?」としたのか?
1番始めに思い込みを疑え、常識を疑え、信念を疑えとしたのか?
(引用開始)P17~P19
勝手な思い込みや、真実と思い込んだ考え方に影響を受け、私たちは行動を起こすからだ。私たちは、自分が知っていると思っているものを基盤に判断を下す。世界は平らだと大半の人が信じていたのも、そう遠い昔の話ではない。
(中略)
こうして誤った前提や思い込みを何度も何度も修正し、人類は前進を続けてきた。
(中略)
一見、その結果が同じであっても、偉大なるリーダーたちは、私たちの目には見えないものの価値をよく理解している。
(引用終了)
世界は平らだと大半の人が信じていたのも、そう遠い昔の話ではないように、あなたの常識はもう古いのかもしれません。古い考え方を捨てるために、我々は学び続けているのですから^^
目には見えないものの価値がポイントですね!
1番大切なものは目には見えないというサンデグジュアリ著の「星の王子様」を思い出します。
また、サイモンはWhyによる動機があれば、成功はついてくると言い切っています。ですから、我々も書籍をキッチリ読んでwhy?から始めていきたいものです。
何故ならば、多くの人は考え方やwhy?ではなく、目に見えるノウハウというHowを求めます。
Howのみを求めるから失敗した理由さえも分からない言ったのはサイモンだけではなく、岡田斗司夫さんと堀江貴文さんの書籍にも書いてあります。
(引用開始)P8~9「カネに執着するおまえの生き方を変えてやる!」
最も愚かな質問とは「どうやるんですか?」です。
「どうやってお金を儲けるんですか?」「どうやって有名になるんですか?」
大多数の人は方法のみを求めます。その結果、大多数の人は失敗し、「なぜ失敗したのか?」すら永遠に理解しません。
ダイエットジプシー、という人たちがいます。最新のダイエット法ばかり気にして、「○○ダンスが痩せる」「最新の科学で効率的に痩せる方法がわかった」と飛びつき、けっきょく年中ダイエットしながら痩せない。で、また次の方法に飛びつく人たちのことです。お金でもモテでも全部同じ。
(引用終了)
Howのみを求めている人はほとんど失敗する・・・では、我々はどうすればいいのでしょうか?サイモンはゴールデンサークルという概念を提唱しています。
多くの人はwhat→How→whyで始めるけれど、why→How→whatの順番から始めよ!と。成功者はwhyから始めている、と。
岡田さんと堀江さんの著書でいえば、「考え方」を学べ、我々の理論でいえば、「マインドの使い方を変えろ」、「脳の使い方を変えろ」ということでしょう。
我々の言い方でいえば、一つ上の抽象度から、ですね。
(引用開始)P250
ビジネスの手法については、考えるまでもない。私たちはつねに誰かと競争している。他の誰かの上に立とうとする。よりよい品質。より多くの特徴。よりよいサービス。そうやって、つねに他人と自分を比べる。すると、だれも私たちを助けたいとは思わなくなる。だが、日々、自分自身をよりよくするために出社したらどうなるだろう?先週よりも今週の方がよりよい仕事をすることを目標にしたら?先月よりも今月、よりよい仕事をしようと心がけたら?組織をよりよい状態にすることだけを目標にしたら?
組織はすべてwhyで始まるが、何年たってもwhyを明確にしているのは傑出した組織だけだ。whyを忘れた組織は、自分自身に勝とうとするのではなく、だれかに勝とうと日々のレースに参戦する。そうして走り続ける人間の目的は、メダルの獲得ーつまり、だれかを打ち負かすことだけになる
ではこんど、だれかに「あなたのライバルは?」と訊かれたら、「ライバルなんていない」と答えよう。
(引用終了)
5月におこなったオフ会や別のご飯の席で「あなたのライバルは?」という趣旨の質問をされたのですが、「興味ないんです」と「なかだ」は答えました。エフィカシーが高いといえば、その通りかもしれませんし、そんな低い抽象度にはいないといえばそういうことでしょう。
また、「なかだ」の仲間達もそんな低い抽象度にはいない人たちですからね^^
大丈夫なのです。
やはり何故ならば、「why」があるからです。
サイモンは大脳辺縁系がwhyであるとしていましたが、「何故今の伴侶と結婚したんですか?」と言われても明確に返ってこないだろう、と書いていました。
我々は「この人だと分かったから」という言葉でしか、その理由を説明することができないのです。
昔の言葉でいえば(厳密に言えば違いますが、神の声は右脳側言語野ですし)、神の声、生きる使命(ミッション、コーリング)、ゴールなどと呼ばれるものかもしれませんね^^
さて、Whyから始めよう!
最後にサイモンの最後の一行で終わりにしたいと思います。
「世界を変えることができる。じつに、胸躍ることではないか。」(書籍では心は胸にないからとサイモンは書いていました。ですから、心躍るのではなく、胸躍るとオシャレに書いているのではないでしょうか。)
こちらもお楽しみに!
【参考書籍】
ホリエモンとオタキングが、カネに執着するおまえの生き方を変えてやる!/徳間書店

¥価格不明
Amazon.co.jp
WHYから始めよ!―インスパイア型リーダーはここが違う/日本経済新聞出版社

¥1,728
Amazon.co.jp
神々の沈黙―意識の誕生と文明の興亡/紀伊國屋書店

¥3,456
Amazon.co.jp