我々は少しずつでいいから、目を開いていく、目を覚ましていくべきだとこっそり思う。
(引用開始)
★「施し」が人を地獄に
「施す者は天に生れ、受くる者は獄に入る」(伝教大師、天台宗開祖最澄)
このことばは、うっかりすると、「施しをすることは地獄にやることだ」という意味にもとれる。
勿論そんなことをいっているのではない。
「施しをする人は、相手を救い、自分の心も満たされ、その功徳で天に生まれ、極楽に行く。しかし、施しを受けるばかりで、ものを与えることを知らぬ人は、いくら貰っても不満で、どん欲が益々つのり、そのまま地獄に堕ちていくぞ」という意味である。
しかし、施しが人を地獄にすることも事実である。
(中略)
日本では今農家が米を作らず、田を休ませておくと政府から金が貰えるそうだ。政治家はこれで農家を救っていると思っているかもしれないが、農民の心に農薬よりも恐ろしい公害が拡がっているのだ。
世界各地の難民も、何度も慰問などにいくと、「こんどは何をもってきてくれたのか」という顔で待つようになるそうだ。
一度貰う側に回った人間に、有り難いとか、これで満足ということはない。
(中略)
「施し」によって、相手を、人間として救うことに繋がっている行為でなければならない。例えば友人が「金を貸してくれ」と言ったときに、金を貸すことが、ほんとうに友人のためになるのかどうかを考えてみなければならぬ。
娑婆を読む、p198~200
(引用終了)
農薬よりも恐ろしいココロの公害とは、2度と自分で物事を考え、立ち上がる力を奪う「依存」という症状でしょうか?
「なかだ」は必ず僕のもとを離れる「自立」を促します。
それはあなたにとってしんどいことかもしれない。
きついことも言うかもしれない。
目を背けていた事実を観ることはしんどいことかもしれない。
でもね、それが「成長」、「本質的な癒し」ということだと考えています。そういったことを言ってくれる隣人を大切にしなさい。
詐欺でお金を取られることよりもココロの公害は恐ろしいこと。そのウイルスに感染すると、無気力、鬱、引きこもり、成功を口を開けて待つ・・・。
大人になると誰も言ってくれなくなるから。
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