クロツラヘラサギというペリカン目トキ科ヘラサギ属のこの野鳥は、絶滅危惧種であります。
日本には冬季に越冬のため、主に九州や沖縄県などに少数個体が飛来する(冬鳥)とありますが、
山口県でもきらら浜で見ることができます。
この写真は、宍道湖に滞在しているクロツラヘラサギです。
世界中で東アジアだけに棲息し、4,463羽(2019年調査)が数えられました。
このうち、日本で確認された数は、538羽となっています。
《2021.2.21 周南市 東郭》
クロツラヘラサギ
2019年のクロツラヘラサギの世界一斉センサスは1月25日~27日に行われました。
2019年の調査では、前年より522羽(昨年より13.2%増)増えて4,463羽が確認されました。主要な越冬地は台湾で、2,407羽が観察され(9.7%増)、世界全体の約54%を占めます。増加した地域は中国本土で990羽(33.1%増)、ディープベイ(深圳・香港)383羽(9.4%増)となっています。日本では538羽が観察され、昨年より30羽(5.9%)増加しました。東京都や福井県でも観察されています。この他、マカオでも増加しています(53羽、6.0%増)。減少傾向が見られたのは韓国で、23羽(12%減)でした。《出典:日本野鳥の会》
クロツラヘラサギ個体数推移(日本)
クロツラヘラサギ
「以前はまれな冬鳥だったが、2014年の時点では主に九州や沖縄県・山口県で定期的に飛来する越冬個体がみられる」となっていますが、阿知須のきらら浜へ毎年やって来ています。
又、きらら浜自然観察公園では、クロツラヘラサギの保護事業で現在、2羽の保護鳥を飼育しています。
観察も出来、私も観察に行って紹介しましたが、嘴が黒くしかも艶もあってカーボングラスファイバーの
陽でした。宍道湖の本個体は、褐色ですが若鳥だとおもいます。
クロツラヘラサギ
クロツラヘラサギのヘラは、立派ですねぇ~ 水中では、これを横に動かして底の甲殻類や魚類を
探して食べます。水中で嘴を右から左、今度は左から右と言うように絶えず獲物を探しながら前進
していきます。
クロツラヘラサギは、顔面が眼も含めて黒色です。この点、ヘラサギは、眼と嘴の間は黒くなく、
はっきり離れているので、眼が独立して見えるので、すぐ判ります。
クロツラヘラサギ
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