岩国航空基地の海上自衛隊救難飛行艇US-2 9907番機です。
現在、世界で運用されている飛行艇でも最高水準であります。
全長・全幅とも約33m、高さはなんと10mあります。最大離着水重量が 43.0㌧であり、離水距離280m、
着水距離330mは、競合機の半分以下の高性能です。
2013年6月、救命ボートで漂流していた辛坊治郎と岩本光弘を宮城県金華山沖1,200kmの海上で救助したときの状況は、着水限度波高に近いと推定される波高3-4m、風速16-18mであったと報告されています。この海を着水・救助・離水したというのは、本当に驚くべき性能であり、他の航空機などでは、到底
救助は叶わなかったと思います。
《2020.6.9 周南市 東郭》
海上自衛隊 US-2 救難飛行艇
第71航空隊
第71航空隊は、救難飛行艇US-2の部隊であり、海面に着水できる特性を活かし、ヘリコプターでは届かず、かつ、船では時間がかかるような遥か洋上での捜索救助を任務としています。
救難飛行艇の部隊として新編された1976年(昭和51年)以来、1,000件以上の捜索救助に従事し、
1,000名以上救助した実績を有しています。
また、基地では、救難事象の発生に備え常に待機に就いており、遠洋の船舶乗組員等の心強い支えとなっています。
飛行艇は、国内ではここ岩国航空基地のみに配備されており、時折、基地の東側にある水上飛行場で離着水訓練を行っている姿を見ることができます。《出典:岩国航空基地HP》
海上自衛隊 US-2 救難飛行艇
US-2は、新明和工業が開発した海洋における救難に特化した飛行艇。US-1Aの後継として
海上自衛隊が導入している。
なお、US-2は、US-1同様の「水陸両用機」である。
用途:救難機
分類:飛行艇
製造者:新明和工業
運用者: 日本(海上自衛隊)
初飛行:2003年12月18日(US-1A改)
生産数:7機
運用開始:2007年3月
運用状況:現役
ユニットコスト:約100億円
海上自衛隊 US-2 救難飛行艇
US-2 救難飛行艇スペック
乗員 - 11名
全長 - 33.25m
全幅 - 33.15m
全高 - 10.06m
最大離着陸重量 - 47.7t
最大離着水重量 - 43.0t
エンジン - ロールスロイス AE2100J ターボプロップ×4
出力 - 4,591shp×4
境界層制御 - LHTEC CTS800を使用
最大速度 - 315kt=M0.47(約580km/h)
巡航速度 - 260kt=M0.38(約470km/h)
航続距離 - 4,700km(約2,500海里)
巡航高度 - 20,000ft(約6,100m)以上
実用上昇限度 - 30,000ft(約9,150m)以上(未公表)
離水滑走距離 - 280m(43t時)
着水滑走距離 - 310m(43t時)
海上自衛隊 US-2 救難飛行艇
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