千日の稽古を・・・(宮本武蔵) | 周南市 東郭の世界

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【碑文】
      千日の稽古を鍛とし、

 
      万日の稽古を錬となす。 宮本武蔵



【意味】

今は、あまり使われなくなった鍛錬ですが、どちらも金偏です。日本刀を製造する工程を

見れば「叩いて鍛える、錬って鍛える」という鍛えれば鍛える程、仕上がりが高級になると

いう程度の言葉ですが、宮本武蔵の場合は、千日(せんじつ)、万日(まんじつ)と経日

要素をいれて、コツコツ努力・精進することこそ、大切であると説いています。

『五輪書』に「千日の稽古をもって鍛とし、万日の稽古をもって錬とす」という 

言葉があって、「鍛錬」の語源となっています。「鍛」は基礎が定着するということ、

「錬」は一つの道として揺るぎなく完成すること。「鍛」には千日(約3年)を要し、

「錬」には万日(約30年)を要するということで、継続的な努力・精進の大切さを説いた

言葉です。宮本武蔵は、剣術家としても生涯負けたことがないそうです。この剣豪にして

稽古に稽古を重ねて来た実感溢れる教訓ですね。
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【作者紹介】

宮本 武蔵(みやもと むさし)は、江戸時代初期の剣術家、兵法家、芸術家。二刀を用いる二天一流兵法の開祖。


京都の兵法家・吉岡一門との戦いや巌流島での佐々木小次郎との決闘が後世、演劇、小説、様々な映像作品の題材になっている。著書

『五輪書』は外国語にも翻訳され出版されている。国の重要文化財に指定された『鵜図』『枯木鳴鵙図』『紅梅鳩図』をはじめ『正面達磨図』『盧葉達磨図』『盧雁図屏風』『野馬図』など水墨画・鞍・木刀などの工芸品が各地の美術館に収蔵されている。
                    《出典:Wikipedia