国道9号線を徳佐から日原方面に行く途中、願成就温泉から3つ目のトンネルを抜けると
御覧の太皷谷稲成神社の大鳥居が見えて来ます。この鳥居から高さ90m下に津和野の城下町
が広がっています。津和野川に鯉を飼い老松の並木もある山陰の小京都津和野です。津和野
城は標高367mの霊亀山の上に石垣だけを残す天空の城となっています。その中腹に太皷谷
稲成神社があります。日本の五大稲荷となっていますが、先ごろCNNで日本の最も美しい
場所31選になった長門市元乃隅稲成神社は、津和野の太皷谷稲成神社から分霊されたもの
で、稲成の字が就くのは、日本のなかでこの二社だけとアピールしています。
いずれにしても朱色の鳥居が並んでいる絶景は、外国人も美しいと感じるのでしょう。
霊験もあらたかで、私達の地方では正月に参拝するのが慣わしに成っています。特に商売繁
盛には効き目があります。ところで、この鳥居は島根県道226号線(柿の木村・津和野)の
上にある事に気付きました。国道9号線が開通していなかったころは、津和野の主要な街道
の一つだったのです。 《2016.12.19 周南市 東郭》

《CanonEOS70D 1/400ss f 8.0 +0 iso100 F=70.0㎜ EF70-300㎜/島根県鹿足郡津和野》