北陸新幹線も開業一周年が過ぎましたね。当然なことではありますが、おおきな事故もなく
無事営業を続けています。ところで、熊本地震(4月14日)では新幹線車両が脱線し、しば
らく新幹線機能がSTOPしました。その新幹線車両は発車後1分経ったとき直下型地震に
あったのですが、回送車両で乗客は乗せてなかった、スピードが出ていなかったので転覆は
免れました。しかし、6両全部の車輪が脱線した報道を見た時は、驚きました。
《2016.7.24 周南市 東郭》

午前8時47分、富山駅を出発する新幹線「はくたか556号」東京行きです。
東京駅には、11時40分に到着予定です。7月20日に、同じ所から新幹線「かがやき」を
投稿しましたが、あれは8時26分撮影で朝靄が強くて見づらかったのですが、20分経過
したこの写真は、少し画質がよくなっています。
写真右に向って「はくたか」が走っていますのが、東京方面です。

北陸新幹線車両は、「かがやき」・「はくたか」・「つるぎ」・「あさま」ともE7/W7系で
あって見た目は、まったく同じです。

E7/W7系のお馴染みの先頭車ですが最後尾車です。
これだけ見ると、入構しているか出発しているかさっぱり判りません。
でも、前回の写真と比べると列車は左側通行なので向こうの線路を走り、その分車体が
よく見えています。

富山市内は、まだ、ごらんのような朝靄が掛っていました。朝陽を突いて東京へ向う
新幹線なんて、ちょっと格好いゝですね。この列車に乗れば11:40′には東京駅ですね。

新幹線「はくたか」にもグランクラスがあったのですね。「かがやき」だけと思っていまし
た。グランクラスがないのは、富山⇔金沢を走る「つるぎ」だけです。
この最後の12号車がグランクラスなのですね。ところで、昔の汽車は1等・2等・3等車
とクラス分けしていました。でも、乗る人が、等級分けされているようで、1960年代には
今のように表現が変わりました。

新幹線E7系・W7系電車諸元
編成 12両 (10M2T)
営業最高速度 260 km/h(高崎以西)
240 km/h(高崎以東)
240 km/h(高崎以東)
設計最高速度 275 km/h
起動加速度 1.6km/h/s
編成定員 934名(普通車853名・グリーン車63名・グランクラス18名)
全長 300.25m
全幅 3,380mm
全高 3,650mm
車体長 25,000mm(中間車)
26,000mm(先頭車)
車体幅 3,380mm
車体材質 アルミニウム合金(ダブルスキン構造)
編成質量 540t
軌間 1,435 mm
電気方式 交流25,000V 50Hz/60Hz
編成出力 12,000kW
主電動機 かご形三相誘導電動機MT207
主電動機出力 300kW
駆動装置 WN駆動方式
制御装置 VVVFインバータ制御
台車 DT211(電動車)
TR7010・TR7010A(付随車)
TR7010・TR7010A(付随車)
制動方式 回生ブレーキ併用電気指令式空気ブレーキ(応荷重・滑走再粘着・遅れ込め制御付)
保安装置 DS-ATC
製造メーカー 川崎重工業(E7系・W7系)
日立製作所(E7系・W7系)
総合車両製作所横浜事業所(E7系)
近畿車輛(W7系)
日立製作所(E7系・W7系)
総合車両製作所横浜事業所(E7系)
近畿車輛(W7系)

富山駅を出ると、すぐ、このカーブに差し掛かります。乗っていると少しも違和感は
ないのですが、写真でみるとかなりの急カーブです。最も、富山駅に新幹線はすべて
停車しますので、スピードを落としているからかも知れません。
私の住んでいる山陽新幹線の徳山駅もかなりの線路カーブです。
新幹線が通過する車両は通常280~300km/hで運転しますが、このカーブの為260km/h
に減速するようです。減速した感じは、多分ないと思いますが、私は通過したことがないの
で判りません。

写真的には、非常にいゝ場所だと思いますね。
ところで、最初の新幹線が地震を受けた時どうするのか?毎日新聞はつぎのように書いて
います。‟JR各社はさまざまな地震対策を講じているが、代表的なのは全国各地に設置し
た地震計で微弱な地震波を検知し、激しく揺れ出す前にブレーキをかける早期地震検知シス
テムだ。2011年の東日本大震災では、仙台市の約50キロ東にある地震計が地震波を捉
え、最も揺れが激しかった東北新幹線の仙台−古川駅間では激しい揺れの12〜15秒前に
非常ブレーキが作動。
約270キロで走行中の2本が無傷で停止した。仙台駅付近で低速で試運転中の列車(10
両編成)が脱線したものの、計40組ある車輪のうち、2組が停止直前にレールから外れた
だけで済んだ。” でも、今回、熊本での新幹線脱線は、直下型であったため、6両全部が
脱線しました。おもな原因は直下型地震だったと考えられています。この為の防止策と
して「脱線防止ガード」が有効だとしています。この対応は、北海道新幹線が今年度中に
設置するとしています。東海道・北陸・山陽・九州新幹線も計画実施中ですが、計画予定に
対しての実施率は、50%にも達していない状況です。各社とも、今回の熊本駅新幹線脱線を
活かすべく考えられると思いますが、徳山駅や富山駅のような急カーブを見て、感じた
ことを書きました。
