
富山地方鉄道立山駅から富山駅に行くとき、寺田駅を通ります。
この前、宇奈月黒部峡谷へ行った時に、この寺田駅に降りて駅舎やホームの風情に感激しま
したが、今回、黒部立山アルペンルートで懐かしい寺田駅の写真を撮りました。
寺田駅は、昭和6年(1931年)8月15日開業したときから今日まで当時のまゝの木造駅舎
です。北陸の厳しい季候の中で85年間活躍してきたと思うと、拍手です。
特に、ホームの管理棟や屋根を支える柱の構造など日本の鉄道の原風景をみるようです。
屋根の組立方は日本の伝統建築様式でなく、組立接点の補強木材などはボルト締めです。
また、ホームはよく見ると石組です。列車乗り降りする高さまで石を積みあげてあります。
でも、前に氷見線を通ったときも、このような駅舎がありました。
面白いのは、広告やポスターなどが昔のまゝ残されていて、昭和ロマンのような昔の字体
ですし、右読みでもあります。また、ポストもあの懐かしい赤色円筒のポストをそのまゝ
使用しています。
《2016.7.6 周南市 東郭》

モハ14722
富山地方鉄道14720形電車諸元
車両定員 130人
全長 18550 mm
全幅 2800 mm
全高 4150 mm
車両質量 35.05t
軌間 1067 mm
電気方式 直流1500V
主電動機 TDK803-A
主電動機出力 110kW
駆動装置 中空軸平行カルダン駆動方式
制御装置 抵抗制御
制動方式 HSC-D
製造メーカー 日本車輌

駅の北寄りに本線、南寄りに立山線のそれぞれ2面2線のホームが別々に設けられており、
ホームは駅舎側から順に4番、3番、1番、2番と変則的になっている。
これは原則として本線上り線は1番線という地鉄の規定によるものと思われる。
1・3番線ホームはつながっている。
両線は電鉄富山方で分岐する。立山 - 宇奈月温泉間の直通運転を行う「アルペン特急」は、
立山発宇奈月温泉行の場合まず立山線からの上り3番線で降車扱いを行い、電鉄富山方本線上
に停車して方向転換し、本線下り2番線に入り乗車扱いを行う。宇奈月温泉発立山行の場合は
この逆である。《Wikipedia》

いまは、この管理棟は待合室にもなっています。中の真ん中には大きなストーブがありま
す。柱には、スカートを穿かせて強度?を出しています。冬には積雪でみんな埋もれて
しまいます。

1・2番線のホーム方面

寺田駅の駅舎


富山地方鉄道の10030形電車10041号です。京阪3000形電車を譲り受けたものです。