
山口県長門市青海島通地区のクジラ資料館に行って来ました。
ここでは、国指定重要有形民俗文化財「長門の捕鯨用具」を展示しています。
平成5年(1993)鯨墓近くに「くじら資料館」が建設されました。資料館は国指定重要有形民俗文化財「140点の捕鯨用具」 を中心に320年前の捕鯨用具などが展示されています。
資料館正面案内板には、初代くじら資料館野上弘巳館長直筆の説明文が次のように掲出されています。
藩取り立ての鯨組として誇り高き浦人たちは、決して心やすらぐことはなかったのである。鯨によってもたらされた恵みに深く感謝しながらも、哀れみを抱くという複雑な思いにとらわれていたからである。 特に親子の情愛の深い母鯨が我が子を喪くして発する、もの悲しい泣き声を耳にして、胸がしめつけられるような思いがしたのであろう。このようなことから、鯨にも人間なみの手厚い供養がなされ、現在にいたっているのである。
ここに展示されている捕鯨用具・漁業用具や生活用具等は、単なる道具の陳列としてではなく、やさしい浦人たちの心情、生活、文化の匂いがしみこんだ資料としてみていただきたいと思います。
海に生き、鯨に感謝してきた人たちのいきざまを記憶にとどめる写真コーナーを設けました。クジラと人間との鎮魂の歴史として、心温まる思い出を持ち帰っていただけるものと
思います。 《通地区発展促進協議会HPより》


銛類


クジラ背骨





銛類















くじら資料館展示室