周南市の西光寺川にカワセミがやって来ました。
カワセミは、非常に珍しい野鳥というイメージでしたが、近年、大抵の河川に生息している
ようです。只、警戒心が強くすぐ逃げてしまうことや、縄張り意識が強いので、一緒に
いることが繁殖期くらいであり、普通には見掛けないのだと思います。
周南市やその付近の川では、東川・末武川・須々万川・島田川などで目撃しています。
大きな川ばかりでなく、1・2m幅の用水路や池や流れ込む支流などで見掛けたことも
あります。
でも、"カワセミ ! カワセミ ! "と言ってはいますが、よく判らないところばかりなので
まず、「カワセミ」の名前の由来についてWikipediaからご紹介したいと思います。
カワセミは「川に棲むセミ」の意で、この「セミ」は古名の「ソニ」が「ソビ」に変化し、
それが転じて「セミ」となった。その「ソニ」の「ニ」は土の意味で、ソニ(青土)から
きた。また、近縁の「アカショウビン」などのショウビンもこの「ソニ」から来た。
カワセミは、それを表す(読む)漢字が沢山ある。川蝉、翡翠、魚狗、水狗、魚虎、魚師、
鴗などがあり、川蝉はセミとは関係がなく、「カワセミ」の音を当てた漢字。魚狗、水狗、
魚虎、魚師などの漢字はカワセミが巧みに魚を捕らえる様子から来た。《Wikipedia》
最初ごろ、「カワセミ」と、よく聞くのでどんな蝉かいなと思っていました。
アブラゼミやクマゼミのような蝉の一種かと本当に思っていたのです。
カワセミはヨーロッパおよびアフリカ北部からインド、東南アジアにかけて分布しています
が、英語でCommon Kingfisher、European Kingfisher、River Kingfisher等というよう
です。Kingfisherから「魚狗、水狗、魚虎」などの日本語も魚と獲る習性としての呼び名
なのでしょうね。これをカワセミと読むのは、なかなか知っていないと難しいですね。
翡翠と書いて「カワセミ」とも読みます。もともと中国では、野鳥のカワセミのことだった
のですが、宝石の「翡翠」が珍重され、今では宝石を指す言葉になっています。
これなんかは、「空飛ぶ宝石」という体色を表した言葉です。現在中国では翠鳥(翠鸟)と
呼ぶようです。そして写真のカワセミは、「普通翠鸟」と言うようです。
この別名は、翠碧鸟,翠雀儿,钓鱼郎,金鸟仔があります。
ですから、「カワセミ」の別名は、その翼の色から付けられたものと、習性から付けられた
ものがあるのですね。
《2015.4.5 周南市 東郭》

《EOS70D 1/2000ss f 5.6 0 iso800 F=300.0㎜ EF70-300㎜ /3.23周南西光寺川》
カワセミが一旦水に触って飛んで行っています。魚獲りに失敗したのでしょう。
でも、この波紋がどうしてこのように綺麗になるのか不思議です。
雨が降っていないのに何故?といろいろ考えたのですが、翼から飛んだ小さい水滴と
しか考えようがないように思います。

《EOS70D 1/2000ss f 5.6 0 iso1000 F=300.0㎜ EF70-300㎜ /3.23周南西光寺川》
でも、カワセミの羽ばたきによる水面の波立ちは全く見られないで、波紋の小さいのや
大きくなったのが、折り重なってなんか芸術的な模様になっています。
不思議な現象です。

《EOS70D 1/2000ss f 5.6 0 iso1250 F=300.0㎜ EF70-300㎜ /3.23周南西光寺川》

《EOS70D 1/2000ss f 6.3 0 iso1250 F=300.0㎜ EF70-300㎜ /3.23周南西光寺川》
中国の詩で「カワセミ」を詠んだ古詩を、また、発見しました。
これまで数編紹介しましたが、日本の万葉集にもあるようです。
古代の中国人も日本人もカワセミを愛でる気持ちは一緒だったんだな・・・と思った
のですが、これから時々勉強しながら紹介したいと思います。

《EOS70D 1/2000ss f 6.3 0 iso1250 F=300.0㎜ EF70-300㎜ /3.23周南西光寺川》