山陰中央新報に「鉄のまほろば」④という記事がありました。2月16日(火)の新聞です。
最初に目に飛び込んできたのは、「たたらの釜」です。
新聞は2月4日と伝えていますが、この釜は元釜・中釜・上釜と三段に築かれています。
昨秋、吉田町の菅谷たたらの和鋼生産研究開発施設で、この工程を見学いたしましたが、
奥出雲の日刀保のたたら釜は、それよりも大きく幅1.0m、長さ3m、高さ1.2mだそうです。
釜土は製錬時溶融 して造滓剤の役目を果たし、次第に痩せていくので築釜の技術は、村下の
重要な仕事なんです。土選びから釜の厚さなど一子相伝の秘術です。悪いと製錬時割れたり
漏れ出したりして取り返しのつかない事になります。

《出雲総局写真メディア部 小滝達也氏》
築釜の様子

島根県仁多郡奥出雲町大呂529

《出雲総局写真メディア部 小滝達也氏》
たたら吹きは砂鉄10トン、木炭12トンを交互に釜に投入し続けて
3日3晩これをおこない、約鉧2.5トンを採り出す作業です。
鉧からノロを取り除き玉鋼をつくり、更に日本刀を造ります。
☆この山陰中央新報の「鉄のまほろば」の続きは、オンラインニュースでも取り上げられて
いますので、興味のある方はご覧になられては如何でしょう。