四国霊場遍路の旅を紹介しています。
今回は、四国霊場第86番札所志度寺(しどじ)で御座居ます。
御詠歌は、「いざさらば今宵はここに志度の寺 祈りの声を耳に触れつつ」です。
四国霊場88ヶ所のお遍路も昔年は、ここで一宿して、明日87番、88番札所のお参りする行程で
あったのでしょうか?御詠歌は、いままで巡って来たお寺があと2ヶ寺で結願となる今宵、
お経の声が懐かしく修業を成し遂げられる安堵感と期待を感じさせます。
《2014.12.26 周南市 東郭》

第86番札所 志度寺は、香川県さぬき市志度1102にございます。

志度寺入り口

山門(重要文化財)
門前町の突き当たり、運慶の力作、仁王像と巨大わらじが迎えてくれる、
全国的にも珍しい三棟造りの堂々とした佇まい。本堂とともに讃岐藩主、松平頼重により
寄進されました。


金剛力士像




本堂(重要文化財)
本尊・十一面観世菩薩立像、さらに両脇侍の不動明王立像、毘沙門天立像は平安時代の
檜一木造り。讃岐藩主、松平頼重により寄進された本堂とともに全て重要文化財に指定
されています。

本堂
歴史
開創は古く推古天皇33年(625)、四国霊場屈指の古刹です。海洋技能集団海人族の凡園子
(おおしそのこ)が霊木を刻み、十一面観音(かんのん)像を彫り、精舎を建てたのが始まり
と言われ、その後、藤原鎌足の息子、藤原不比等が妻の墓を建立し「志度道場」と名づけられ
ました。その息子房前の時代、持統天皇7年(693)、行基とともに堂宇を拡張し、学問の道
場として栄えました。能楽の作品「海士(あま)」の舞台としても語り継がれています。
《四国霊場会HPより》

本堂向拝
補陀洛山 清浄光院 志度寺 (ふだらくさん せいじょうこういん しどじ)
宗派 真言宗善通寺派
本尊 十一面観世音菩薩
創建 (伝)推古天皇33年(626年)
開基 (伝)尼凡薗子
住所 香川県さぬき市志度1102
本尊真言 ”おん まか きゃろにきゃ そわか”

納経帳

大師堂

大師堂向拝

境内

五重塔

五重塔
高さ33m。1973から着工され、1975年5月に落成


海士の墓



”盆にきて海女をとむらふ心あり” 高浜年尾
☆本日も、ようこそお立ち寄り戴きました。
次回は、87番札所 長尾寺です。