今日の中国報道では、深刻な大気汚染の模様を伝えています。
昨日から今日にかけて発生しています巨大な灰霾天気は、視界50mとか20mとか書いてありますが、高速道路の通行規制や南京の小中学校の緊急休校が報ぜられています。
お天気関係の速報や予報にも今日「安徽出现大范围雾霾天气 合肥PM2.5“爆表”」の文字が
あります。安徽省で大規模な灰霾が発生し合肥では、PM 2.5が爆表したと伝えています。
爆表は、表が爆発したという意味で、計測器の針が振り切れたことを指しています。
PM 2.5は日本の環境基準では1年平均値が15μg/m3以下であり,かつ,1日平均値35μg/m3以下であること、となっていますが、中国でも最近これを公表する仕組みを造っています。
上海の各観測点の測定結果ですが、上海空気汚染指数465で厳重汚染とあります。
今日空气质量分析:空气状况极差,所有人的健康都会受到严重危害
温馨提示:儿童、老年人和病人应停留在室内,避免体力消耗,除有特殊需要的人群外,一般人群尽量不要停留在室外。
空気質量指数標準対応表で300以上は、「厳重汚染」で “儿童、老年人和病人应停留在室内,
避免体力消耗,除有特殊需要的人群外,一般人群尽量不要停留在室外。” となっていますので通常の生活が出来ないほど深刻であり、その前のランクの重度汚染 “儿童、老年人及心脏病、肺病患者应停留在室内,停止户外运动,一般人群尽量减少户外运动。”と比べても、その
酷さが判ります。
これは、何故か中国標準と米国標準が一緒に記載されておりPM 2.5も測定値が出ています。
因みに上海のアメリカ領事館では厳重汚染で 514μg/m3 の数値です。
また、虹口では628μg/m3 となっています。
今時点の中国重大空気汚染最厳重城市では、湖州466、上海465、蘇州422、合肥380となって
います。
これらのPM 2.5は、私たちのところへ北西風に乗ってやってきます。日本の各測定点でも
観測され、相関があることは、判っています。健康被害の懸念・・・なんていう悠長な話しで
はありません。今回の中国発生のPM 2.5が、例え、その1/10であっても、日本へやってくれば
重大な健康被害が出ます。
中国では、もうこれらによる健康被害が出ている筈ですが、残念ながら知り得ません。
だからといって、私たちが安全だということではなく、日本政府は私たちの健康被害の事を
考えて、中国に善処を依頼する事をしなければなりません。(残念ながら正式に聞いたことが
ないので・・・)。
中国東部の8歳の女の子がPM 2.5の影響で死亡したという報道もされていますが、
中国の子供たちは、可哀そうですね~。

《2013.12.6 13:30/CCTV報道より》