四国遍路31(石手寺) | 周南市 東郭の世界

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四国遍路の旅を紹介しています。
 
回は第51番札所 石手寺です。
              
                                              周南市 東郭
 
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石手寺では、まず弘法大師様と河野衛門三郎の石像が出て参ります。
 
ここで衛門三郎にまつわる伝説は最初に紹介しなくてはなりません。
 
弘法大師様は弘仁4年(813年)に、ここを訪れ真言宗の改めたとされる、この地に頑固強欲庄屋の
 
衛門三郎という人がいて托鉢にやって来たお坊さんをうるさがり、杖を取り上げ鉢を叩き割った、鉢は
 
8つに砕け飛んだ。衛門三郎には8人の子供がいたが、このときより次々に変死した。
 
衛門三郎は、あの坊さんは弘法大師さまだったと聞き、これを境に傲慢だった自分の生き方を反省し
 
ひと目、弘法大師様に逢ってお詫びをしたいという一心から四国霊場を探し歩いたと言うことです。
 
衛門三郎は、手甲脚絆ともうしますか今日遍路姿の恰好をして四国の寺々を20数回廻ったと
 
されています。
 
そしてこの姿や88ヶ所の霊場巡りや弘法大師様に遭いたいということ全てが四国遍路のルーツ
 
になったとされています。また、逆に遍路をしたなら弘法大師様に逢えるのではないかと閏の年に
 
逆打ちをして、とうとう弘法大師様に会え、お詫びをしたのです。
 
この時が天長8年(831年)であります。
 
弘法大師様は、もう余命のない衛門三郎の罪を許され、最後の願いを聞いてあげて、
 
その左手に「衛門三郎再来」と書いた経分を小石にくるんで握らせました、
 
衛門三郎は静かに息をひきとったとされています。
 
そして時は移り寛平4年(892年)に、道後の湯築城の城主に男の子が生まれたが、
 
生まれて以来左手を開こうとしないので、安養寺の住職に祈願して貰った所、
 
その左手を開け、中から「衛門三郎再来」の小石がでたと言うことです。
 
この時より寺の名前を石手寺に改名したとしています。
 
湯築城領主河野家は、おなじ河野家縁の衛門三郎の事を聞き、石手寺を篤く保護するとともに、
 
善政に心掛けたという伝説であります。
 
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             ここから長い回廊を通って二王門へ向かいます。
 
 
 
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           仁王門(二王門)は三間一戸楼門、入母屋造、本瓦葺きで国宝です。
 
 
 
 
 
 
 
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金剛力士(仁王、二王)像
  
 
 
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三重塔 重要文化財
 
 
 
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本堂
 
本瓦葦き、正面側面とも五間、単層入母屋造りの仏堂。鎌倉末期。重要文化財。
 
     縁起によると、神亀5年(728)に伊予の豪族、越智玉純が霊夢に二十五菩薩の降臨を見て、
 
   この地が霊地であると感得、熊野12社権現を祀ったのを機に鎮護国家の道場を建立し、
 
     聖武天皇(在位724〜49)の勅願所となった。翌年の天平元年に行基菩薩が薬師如来像を
 
      彫造して本尊に祀って開基し、法相宗の「安養寺」と称したということであります。
 
 
 
 
             熊野山 虚空蔵院 石手寺(くまのさん こくぞういん いしてじ)
     
 
                       宗派 真言宗豊山派 
 
     
                       本尊 薬師如来
 
     
                       創建 天平元年(729年)
 
    
                       開基 行基
 
     
                       住所 愛媛県松山市石手2丁目
 
 
 
 
 
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都卒天洞(とそつてんどう)
 
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境内各お堂・祠など
 
 
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境内各お堂・祠など
 
 
 
 
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                            大師堂
 
 
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 弘法大師様
 
 
 
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内部の絵
 
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大師堂
 
 
 
 
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絵馬堂
 
 
 
 
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三重塔
 
 
 
 
 
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絵馬堂
 
 
 
 
 
 
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遍照金剛の扁額と龍の彫り物
 
 
 
 
 
 
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              山の上にみえる強大な弘法大師像(高さ16m)
 
 
 
 
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護摩堂
 
 
 
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巨大な草履を擦りながら、きょうも有難うございました。
 
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真言
 
“おん ころころ せんだり まとうぎ そわか”
 
 
本日もお立ち寄り有難うございました。
 
 
次は50番札所繁多寺へ参ります。