登泰観海 | 周南市 東郭の世界

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山東省の泰山頂上にある標高碑、1545mとある。
 
当日、霧が出ていて、向かいの祠も曇っている。
 
限られた日程での登山では、下界の視野も運任せである。
 
この時は、もう雲の上といった感じで、その高さを経験した。
 
数ある石刻に「登泰観海」の碑文がある。
 
始め「泰山の登って海をみる」と捉えて“泰山に登ったら海が見える” くらいに思っていた。
 
麓の岱廟にも下載「登泰観海」の碑がある。
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しかし、観海の意味は、単にそれだけではないらしい。
 
説明書きによると、登岱(泰)観海は《紀泰山銘》東側の石壁にあり、嘉靖41年(西暦1562年)に
 
刻まれ、嘉靖進士(科挙合格者)、御史、四川射洪県高泉人“ 謝東山”など題した。
 
題語の上に跋語がある。
 
孟子曰く、「孔子登山而小登泰山而小天下,故者难为水,・・・」と、あって
 
「孔子様は東山に登って魯国(山東)が小さいと感じ、泰山に登って天下が非常に
 
小さいと感じました。
 
だから(普通に)海を見たことがある人は、他の水(海)には関心がありません、
 
聖人の弟子は他の人の言論(教え)に興味をありません。
 
水を見るには術(すべ)があって、その水が潤す事実を必ず見なければなりません。」
 
要するに自己の見方・感覚はその立場によって変化するものであるので、高所から判断して信念を持って道を極めましょう・・・というなのかなと解釈しました。
 
この四字句は、泰山山頂のも岱廟にもあります。
岱廟にあるものはもともと山頂にあったものを、持ってきたと聞きました。
他にも石刻「天下第一山」などがあります。