
十文字原展望台からふたたびもとの道を下る。
13:40明礬温泉に着く。
ここでは、湯の花を製造している。
湯の花小屋が数十棟近くあるとおもう。
バスを下りると早速、湯の花製造を案内する男性が現われて、製造法など説明
見学させてくれる。
重要無形民俗文化財となっている。


湯の花小屋は、明礬の製造施設であり、
図の如く温泉蒸気を青粘土を敷き詰めた層を通して小屋の中に充満させる。
小屋の藁が凝縮の役目をして、滴り落ち
青粘土の上に湯の花が析出してくる。
温泉蒸気に含まれる硫化系ガスと青粘土に含まれるアルミニウム・カリウム・鉄など金属が反応して硫化アルミニウムなどの結晶粉末が薬用などの効用がある。


この製法のコツは、一番よい結晶粉末を得ることであり、析出速度を蒸気や青粘土で制御することにあり、ゆっくり時間をかけて純度をあげるノウハウが受け継がれてきたのだろう。
一般の湯の花は温泉堆積物などが直接採取が多いので、
ここほど精製されていないので、ここが貴重とされる由縁である。

見事に湯の花が生成した床面(湯の花小屋内部)。
薬用湯の花の効用としては、水虫・あせも・神経痛・リウマチ・痔疾・腰痛・冷え症・肩こり・ ただれ・いんきん・しっしん・しもやけ・たむし・くじき・かいせん等に効くという。

入り口近くに3軒、湯の花など売る土産物屋がある。
わたしは、温泉たまごを食べたが、名物は温泉プリンだという。
バスが2台やってきて、韓国人観光客が
大勢おりてきた。
私たちとほぼ同年輩の感じで、わからぬ
言葉でなにか はしゃいでいた。店員も韓国語がわかるらしく、化粧品などの説明
している。韓国女性は興味があるらしい。

14:40分かまど地獄に到着した。
別府地獄は8つあり、海地獄、坊主地獄
山地獄、かまど地獄、鬼山地獄、竜巻地獄、地の池地獄、白池地獄です。

雨が降って来たので、入って来たひとも
帰って来た。
ところで、この地獄は個人の所有物で
あると運転手が言っていた。
“ふ~ん”、
この地主はおそらく閻魔大王に違いない。
また、観光人観光客がやってきた。
私たちのバスの両側にバスをつけた。
ここらあたりの案内板は韓国語や中国語はみんな併記してある。

別府は源泉数2800箇所、
湧出量10万トン/日あり日本一である。
別府八湯といわれるのは、別府・鉄輪・明礬・浜脇・観海寺・柴石・堀田・亀川である。

別府から奥に行くと、アフリカンサファリがある。
高崎山方面へ行くと水族館「うみたまご」
がある。

かまど地獄から鉄輪(かんなわ)温泉を通る(14:40)

バスは九州横断道国道500号を海側の国道10号へ下りてゆく。
高低差は高速道路から250mある。
相当な勾配で、運転手が初めて来た時
この道を歩いて登ったらへとへとになったと言った。日豊本線の線路を跨ぐ。
別府の国道10号線は、昔路面電車が走っていたのを覚えている。
この思い出も昭和47年には消えたそうだ。

私は新しい建造物があるのに気付いた。
別府国際コンベンションセンターB-CONPLAZAである。
国際会議、学会、大会、コンサート、プロスポーツイベントが開催されるという。
眼につくのは、高さ125mのビーコンタワーである。
ここに地上100mの展望デッキがあり大人¥300で
市内360°見渡せる。


