
泰山の麓にある登山口。
歩いて頂上まで、5時間くらい要するらしい。
ここの出身の中国人の話では、往復8時間とも言っていた。
若い時に、挑戦意欲にかられ登ったのだそうだ。
泰山登山の登り口(下の写真)。
わたしも、ここから歩いて歴史の山道を登ってみたいとおもった。
2000年以上前から皇帝はじめ多くの人々が登った路だ。
途中、いくつもの名所もある。それらをかみしめながら、一段一段登るのも一興であろう。
汗をかいて頂上にたどり着いた時の爽快感や征服感は、なんとも言えない、いいものだ。
いまも、多くのひとが、観光や信仰や健康のために麓から歩いて登っている。
在青島日本総領事館によれば、今年5月の3連休で14万人登り、そのうち5月1日には7万9000人登っている。
わたし達は、日程の関係で途中までバスで、そこからロープウェイでのぼった。

中天門から南天門までは、ロープウェイに乗った。
あとで知ったのだが、別ルートにもロープウェイがあり、合計3ルートあるという。

中天門ロープウェイは、やく2kmある。ゴンドラは6人程度と記憶しているが、乗って下をみると足がすくむ。
地表からが高いのである。谷底まで200m以上はある。
中国もこのような観光設備はすすんでいる。素人目によくもこんな高い場所や長い距離に作ったな・・・と感心する。
それから、もし、止まったらどうしょうといつもおもう。ほとんど手遅れ状態で再び動くのを待つしかない。
新幹線なんかも止まることがあると、一番先にのみもの、たべものを買え!とかよくいわれるが、トイレはあるし
地表におりる事だってできる。
ところが、ロープウェイの宙づりは、こわい。次回からは、なんか考えようとか思っていつも忘れている。

ロープウェイは、南天門駅につくとそこからはすぐ、南天門がある。
南天門眼下に、ずーと石段がつづいていて、ひとが喘ぎながら登ってくる。
南天門前の石段に座って前を見下ろすと顎の下に人々が登ってくる感じである。
石段の傾斜角は45度ということでした。
ここにも強力さんたちがいて、重い荷物を二人1組で運んでいるのを数回見た。
彼らが、来たらすばやく路を譲らなければいけない。
二人でこの石段を天秤棒の荷を担ぎ横になって登ってくる。
しかも、一般の登山者よりはるかに速い。
彼らは、仕事である。この山頂のあらゆるものを2000年前から人力で運び上げてきた。
重い荷物を何時間も人力で運ぶので、そのふたりの呼吸と一定のリズムが揃っていないと、
運べないみたいで少しでもリズムを狂わすと、運ぶ作業が成り立たなくなる。
大勢の登山者は、畏敬と尊敬の念をこめて、彼らがみえたら自然と路を譲るようになる。



この日の山頂は、霧で周りが良く見えなかった。
この門には天街と刻んである。まさしく天の街であり天の街道である。ここには多くの寺院・土産物屋・旅館・
写真屋・食堂などあり、それに石刻がある。
泰山は世界文化自然遺産に登録されている。1987年のことである。
しかし泰山は2000年の長きにわたってその文化と営みを続けているわけで、今日の人間が登録云々いっても
びくともしないでしょう。
ここで一句 “泰山鳴動してネズミ一匹”
でもこれは間違いで、本当は “大山鳴動してネズミ一匹”でギリシャ寓話にでてくるものと書かれています。
と言うことで本当の泰山からの成語を紹介します。
按如泰山 anrutaishan 確固として揺るぎのないさま
稳若泰山 wenruotaishan 大船に乗ったようである











~泰山極顶 1545米~
