2012/09/22 カレーなる一博の会(点なし)ははたしてなんだったのかという事のご報告 | 杜氏屋の料理番

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カレーなる一博の会


日本酒とカレーの相性について検証






















そもそもカレーという食文化が、ワタクシにとってよくわからない。

なんとかカレーとか、コレコレカレーとか、辛さに麻痺してしまうお子ちゃまの舌のワタクシにはどれも同じように思える。サラダでもお漬物でもなんでも辛い食文化圏には絶対住めない。旅行しようとも思わない。嫌いというわけではないが、たまに食べる事もあるが、ただ、わからないだけだ。


そんな状態での検証ですが、皆さんそれなりに合う味合わない味、セレクトされていらっしゃいました。
それはそれで、一つも否定する事は無いです。思った通りの感想ですので、今後も何かの時にそれぞれ活用して下さい。
ここからはカレーがよくわからないワタクシの感想です。



今回使われた食材それ自体、日本人が珍しいと思う物はすでに少なく、普段口にして慣れている理由から拒否反応は無い。しかし、その使い方にカレーは合わんやろ!というポイントが有る。
配合によって全く違う食べ物に変化するという事である。
そしてカレーという名前の先入観もそれに影響する。

グリーンカレーを例に取ると、
緑色の色素90%はコリアンダーです
10%がアボカド
辛味の80%が青唐辛子
15%が生姜5%が黒胡椒
旨味はにんにくと鯛のエキスとココナッツミルク
そして塩と水
他の材料はありません
煮ないで食べたらサラダです

ここで引っ掛かるのはコリアンダーですね

パクチー

あらかじめ、ペーストに作るのですが、この時の匂いは堪りません
恐らくはこのグリーンカレーがカレーたる由縁はこれではないかと思いました。


因みにコリアンダーをほうれん草とパセリに変えると、見た目同じですが、辛いシチューになりました。


しかしてその強烈な個性のコリアンダーですら、アボカドとココナッツミルクがその味を中和してしまうという偉業を成す
材料名を黙っていたら分からなかったかも知れません


そんなわけで無理なく口にする事ができたグリーンカレーです
日本でも昔から使われている食材が多いですが、アジアの中の日本、別に不思議はない。
今度味噌汁に入れてみようかと思いました。
美味しいですよ。アボカドのお味噌汁。
コリアンダーは抜きますけどね(^-^;。





それに対するお酒の味が、またポイントである。





元来純米酒というお酒は味が濃い。




バリエーションも豊富で同じようなお酒は世界中に例を見ない。

ワインも豊富である様だが、日本酒の比では全くない。





そもそもこの事自体が日本人にはよくよく理解できていない。




ワインでもビールでも紹興酒でもチャンでもなんでも、近い味が日本酒にはある。
インドでもフランスでも中国でもカリブの島々でも、世界中にお酒はあるわけであるが、当然それはそこのお料理に根着いているわけですが、そこいらじゅうのお酒と同じ味と言って良いくらいのお酒が日本にはある。間違いなくある。

その事を皆さん知らない。

特に、都会的な日本人の方は知らない方が多い。
地方の若い方は理解できている傾向にある。
外国人は理解するとかいう以前に先入観がないので、ましてや飲む量も多いので、なんでも喜んで合わそうとする。

あくまでもワタクシの経験値による見解ですが。








今回の"かずひろ"というお酒

フルーティーなお酒でありますが、お料理とは全くお互いに邪魔する事なく美味しくいただけました。


タイプが幅広いわけではないので、とことん検証できたとは言えないが、ほんの僅かな差で受け取りかたが違う事もわかった。


仮にボ#カレーでもカレーの@子様でもこのお酒は抜群のコンビネーションを発揮したであろう。

たぶん。イヤ、間違いない。はず…




とにかくは
いろいろ提供させていただきましたが、日本酒を意識してのカレーですので合ってしまうのも当然ではないか、というのがワタクシの結論である


期待した皆さん残念でした。ゴメンなさい。