亀山忍ちゃん | 杜氏屋 Some like it hot

杜氏屋 Some like it hot

地酒Bar・杜氏屋と「ちいさな酒蔵33の物語」人文書院・「純米主義」小学館 の著者・中野恵利の最新情報をお届けします。
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亀山 忍ちゃん。




1996年頃に撮った写真です。
「夢」という言葉が好きで、サインをねだられると、色紙に必ず「夢」と書き添えていた忍ちゃん。
お酒が強くて、美味しいものが大好きで、実は調理師免許を持っている忍ちゃん。
あの頃、杜氏屋では、忍ちゃんからのフードオーダーは全部トリプルサイズ! (そりゃデカなるわ(笑))

杜氏屋がはねたあと、よく一緒に遊びに行きました。
飲みに行ったり、カラオケに行ったり……。
桑名正博さんの「月のあかり」が好きで、よく歌ってな。。。

東京にいても、どこか地方にいても、相手がお酒好きと知るや否や「日本酒好きやったら大阪の杜氏屋に行って」と、いつも「杜氏屋!」「杜氏屋!」「杜氏屋!」と宣伝してくれていた忍ちゃん。

今は、闘病の果て、後遺症と闘う日々を余儀なくされています。

高校時代は投手で、一卵性双生児の兄・元 阪神タイガースの亀山努さんと兄弟バッテリーを組んでいた忍ちゃんは、事故で利き手に大怪我を負い、これが原因で球威が落ち、阪神の入団テストは不合格とされ、俳優・タレント業に転身しました。

上手いとか、華があるとか、そんな役者さんではなかったけど、ノリがよくって、ウィットに富んだ会話が楽しくて、優しくて、律儀な人柄は、みんなに好かれていました。

一昨年、三田村邦彦さんの番組で杜氏屋が紹介されたとき、オンエアを見た忍ちゃんは電話をくれて、「懐かしい、オレ、また杜氏屋行きたい」って。
「オレ、次の夢、杜氏屋行くこと。オレ、行くまで頑張って」って。

「うん、待ってるよ! また一緒に飲も!」そう言って電話を切ったあと、泣きました。

忍ちゃんが私を忘れずにいてくれるように、私も忍ちゃんを忘れたりなんかしません。
頑張れ、亀山 忍!
杜氏屋も頑張って、忍ちゃんを待ってます!

#亀山忍  #病気なんかに負けるな