■ はじめに:走る理由は「心」にある



ランニングを始めたきっかけは人それぞれですが、続けていくうちに気づくことがあります。


「心が、少しずつ強くなっている。」


身体は疲れていても、なぜか走り終えたあとは心が整っている。

その静かな変化には、ちゃんとした“理由”があるんです。


■ 脳内で起こる静かな革命


ランニングには、“脳を癒す”効果があります。

走ることで分泌されるのが、次のような物質たちです。


  • セロトニン:心のバランスを保つ「幸せホルモン」
  • エンドルフィン:不安やストレスを和らげる「脳内モルヒネ」
  • ドーパミン:やる気や集中力を生み出す「快感物質」


走ることでこれらが自然に分泌され、薬に頼らずに心の状態を整える力が生まれます。


私自身、うつと向き合う中で、

この“静かなホルモンの力”に何度も救われました。



■ 「毎日、走っている」――その事実が心を強くする


メンタルが弱っているとき、

「自分なんて何もできない」と感じることがありますよね。


でも、走ることでこう思えるようになります。


「今日も走れた」

「昨日より1km長く走れた」


それは“自己効力感”――「自分はやればできる」と思える感覚です。


この感覚が少しずつ積み重なっていくことで、

心は確実に強くなっていきます。



■ 継続は「鍛錬」ではなく「癒し」


ランニングは根性ではなく、習慣の力。

特別な能力がなくても、静かに続けていける。


  • 自然の中を走る
  • 朝日を浴びながら走る
  • 誰にも邪魔されずに、自分のペースで進む


それだけで、心がふっと軽くなる瞬間がある。

そして、その積み重ねが“折れない心”を育ててくれます。


■ おわりに:心に疲れを感じている人へ


ランニングは、心を無理に励ますものではありません。

だけど、そっと背中を押してくれる力があります。


私自身、走ることがあったから、

「また、明日も生きてみよう」と思える日が増えました。


もし今、心に疲れを感じている人がいたら。

まずは1分でも、外を歩くことから始めてみてください。

それはきっと、“心を鍛える、最も静かな方法”になります。