仕事が終わる頃、いつもヘトヘトになってしまう。
「今日こそ走ろう」と思っていたのに、体が言うことを聞かない。
疲れが限界まで溜まっていて、とてもじゃないけどランニングなんて無理…。
それ、実は“頑張りすぎ”のせいじゃないかもしれません。
◆ 疲労の原因は“作業”ではなく、“力み”だった
忙しいから疲れる。
難しい仕事だから疲れる。
もちろんそれもあります。
でも実はもっと深い原因があります。
それは――
日中ずっと“力が入りっぱなし”になっていること。
肩をすくめて、画面を睨んで、眉間にしわを寄せて。
無意識のうちに、体も心もずっと緊張している状態が続いているのです。
◆ イチローの「無駄な力を入れない」哲学
イチローは言いました。
「“力を抜くこと”ができる人こそ、最後まで動ける人なんです。」
これはまさに、スポーツだけじゃなく、
デスクワークにも、営業にも、全ての仕事に通じる真理だと思います。
常に100%の力でぶつかるのではなく、
緊張と弛緩を交互に繰り返しながら進む人ほど、最後に“余力”を残せる。
◆ 今日からできる「仕事中の脱力3つの習慣」
ここでは、私が実践している“力を抜くためのミニ習慣”をご紹介します。
① 肩・まぶた・口元を緩める(10秒)
→ メール1本送るたびに、ふっと肩を落として、口元をゆるめる。
→ これだけで“戦闘モード”が一瞬リセットされます。
② 水を飲むついでに1回だけ深呼吸
→ 飲んだ後に、鼻から吸ってゆっくり吐く。
→ 胸じゃなく“お腹で呼吸する”と、副交感神経が優位に。
③ 「今、力んでる?」と自問する
→ 自分に問いかけるだけで、意識が戻り、体がスッと緩みます。
◆ “夕方の自分”は、“昼の自分”がつくっている
一日の終わりに、「あ、今日も疲れてないな」と思える日。
それは、仕事中にほんの少しでも“脱力の隙間”を作れた日です。
疲れない日なんて、ないかもしれない。
でも、疲れ方を軽くすることは、できる。
無理せず、がんばりすぎず。
少しずつ、“力を抜く技術”を、仕事の中に持ち込んでみませんか?
【おわりに】
走れる夜は、日中の過ごし方から始まっている。
それに気づいてから、私は「疲れていても、まだ少し動ける自分」に出会えるようになりました。
力を抜くことは、さぼることじゃない。
それはむしろ、自分の心を守ることにも繋がります。
