【夏/1つの終わり】. | 【戯言/その美学と自惚れ】

【戯言/その美学と自惚れ】

揺れる己の先と。
消せぬ己の後に。
先を見て後を懐かしむ無駄を知り。
それを踏み潰し生きる未来に私は存在しない。

無意味の程度の計りを贅沢に使う可能こそに私自身の価値が存在する。



──────TOUGH-GUY











【夏/1つの終わり】.







昨日。
日曜日の仕事用作業着を全て処分した。
年末年始に声が掛かるかもしれないのでそれまでは控え様と思っていたが。
もう
やめるべ。
って。





月曜日から入った現場。
警備員が
荷台に荷物を積みシートを掛けた軽トラに乗って来ている。
気になったので聞くと屋根屋の本業を持っているとの事。
この警備会社。
オレも3カ月程土曜日だけバイトを行った経験があるが。
この屋根屋警備員。
働かね~オッサンなんだよね。
笑っちゃうくらい。
確かに付帯業務になるので誘導以外は行ってはいけない規則。
現場に指示されたら会社に報告して構わないとまで言われている。
オレが 19から見て来た現場の警備員ってな~パシリみたいなもんなんだ。
バイトした3カ月。
オレ自身もそのつもりでいた。
付帯業務の前に。
人対人であり。
不慣れな業者達よりも前に現場に入った警備員が率先して行う姿勢は重要だ。
どうせ朝数台誘導したら何も行う事がないのだから。

だが。
別に。
オレはその警備員と世間話をしている。
イラつきもない。
人其々。
ど~でもいい。





体がな~んか変だ。
いよいよジジイの域だからか。
日曜日の仕事を辞めた分ヤワになったか?
ハイエナに狙われそうだ。
昨日は何度か自身に確認した。

“オマエ野生なんだろ?”
油断は命を失う。





TOUGHーGUY