長光院殿の陣羽織 | todou455のブログ 火縄銃ときどき山登り

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 公式ハッシュタグ 令和6年6月18日 骨董品ランキング3位

 房総半島に棲む山伏の長光院殿は,中島流砲術八段で射撃の名手である。長光院殿は日本で初めて火縄銃を用いたクレー射撃大会で,20発中,17発を命中させた。その成功率は,なんと85パーセントに達する。長光院殿とは,そういう御方だ。

 

火縄銃でクレー射撃中の長光院殿

使った鉄砲は,鳶の尾の十匁?

 

 二か月ばかり前のことだ。金山城伊達・相馬鉄砲館が立ち上げた仙台藩丸森鉄砲隊で活用してもらいたいとのことで,長光院殿から,立派な陣羽織と裁っ着け袴が当館に届けられた。どちらも新品同様で息をのむほどに鮮やかな素晴らしいお品だった。とてもの入道頭の長光院殿に似合う代物ではない。おそらく,御本人もそれにお気づきになられて,箪笥の肥やしにしていたのであろう。

 

長光院殿の陣羽織

 

 近頃,長光院殿は健康を害され病院通いが多くなった。やれ味覚障害だ,脚が弱った,目が見えぬ,耳が聞こえぬなどとボヤいてばかりである。そこで,長光院殿の箪笥の肥やしをお見舞い代わりに,我が仙台藩丸森鉄砲隊随一の美人隊員に着せてみることにした。

 

嗚呼 花の仙台藩丸森鉄砲隊

 

老眼の長光院殿のためにズームしますね。

新品のように見える長光院殿の陣羽織。

胸当ては,時代考証家の名和弓雄先生の自作品。

 

 これを見れば,長光院殿の鼻の下はみるみる伸びていき,健康や寿命も万里の長城のように長くなるであろう。

仙台美人はなかなかのものでしょ。