調べてみると，日本には女性だけの鉄砲隊が三つあるようだ。一つは，岡山市に本拠を置く吉備女鉄砲隊。二つ目は，山形県鶴岡市に本拠を置く「桜隊」と呼ばれる上日枝神社荻野流砲術隊である。
荘内藩荻野流砲術隊及び
上日枝神社荻野流砲術隊の合同演武
三つめは宮城県丸森町にある『金山城伊達・相馬鉄砲館』を本拠とする仙台藩丸森鉄砲隊である。仙台藩丸森鉄砲隊は本年3月29日に宮城県丸森町の金山神社で旗揚げし，戦国の時代絵巻を目の当たりにできる動く博物館となることをその設立目的としている。
金山神社での丸森鉄砲隊の旗揚げ神事
先週，山形県鶴岡市の上日枝神社荻野流砲術隊「桜隊」から丸森鉄砲隊に対して合同演武の申し入れがあった。しかも大先輩の「桜隊」は，わざわざ宮城県丸森町まで来てくれるというのだ。山形県鶴岡市から宮城県丸森町までは，高速道を使用しても4時間近くはかかる。例えるなら，大相撲の横綱が田舎の小学校へ相撲の指導に来てくれるというのと同じである。とてもありがたいお話である。
合同演武の申し入れは「桜隊」からだけではなく，丸森鉄砲隊の設立計画段階ですでに熊本県の葦北鉄砲隊から申し入れがあった。『金山城伊達・相馬鉄砲館』を本拠とする仙台藩丸森鉄砲隊は，相馬市や白石市の鉄砲隊とも強い信頼関係があるから，これら五つの鉄砲隊で合同演武が，できれば素晴らしいことである。夢はどんどん広がっていく。
葦北鉄砲隊の平江隊長
