今月11日から12日にかけて北海道や東北地方でオーロラがあいついで観測されている。通常,オーロラは北極や南極などの高緯度地域でしか見られない。緯度の低い日本でオーロラを見ることは,非常に珍しいため世間の耳目を集めている。
岩手県住田町の種山高原のオーロラ
写真引用 車2時間走らせて…撮影できたオーロラに歓喜 「まさか東北で」 | 毎日新聞 (mainichi.jp)
今月8日頃から太陽表面での大規模な爆発「太陽フレア」がたびたび発生し,プラズマ粒子と呼ばれる電気を帯びたガスが大量に放出された。そのプラズマ粒子が地球に達し,地球の大気とぶつかって光ることにより「オーロラ」が発生する。今回は,「太陽フレア」が大規模だったため,緯度の低い日本でオーロラが観測されたのである。日本でオーロラが見られるのは,数十年に一度のことらしい。
日本の最も古い正史である「日本書紀」に、「推古天皇28年(西暦620年)の12月の朔に、天に赤気有り。長さ一丈余なり。形雉尾に似れり」と記録されているのが,日本で初めてのオーロラの観測記録だという。
「日本書紀」は神々の伝説ではなくキチンとした歴史記録であり,その成立は1300年以上も前のことだ。今回のオーロラのニュースを見て,私は千古から続く皇室を戴く日本国民であることを誇りに思い,とても幸せな気持になった。