火縄銃は,引き金を引くと,火のついた火縄を挟んだ火挟みが,火皿の上に落下して銃身内に詰めた火薬を燃焼させる。
下図のように,銃身内の薬室に込めた火薬に火がついて爆発すると火薬のエネルギーにより銃口から弾丸が発射される。それと同時に火皿からもガスとなって噴き出してくる。
つまり,銃身内の薬室に込めた火薬が爆発すると銃口からも火皿からも火薬の燃焼エネルギーが噴出されるのである。
下の写真は大筒の射撃時の連続写真である。まずは薬室内で火薬が燃焼し,火皿から火薬の燃焼エネルギーが噴出される噴出される。
火皿から火薬の燃焼エネルギーが噴出される
写真提供 若旦那提供(インスタID) takenoko.no.yama
次に,薬室内に込めた火薬の燃焼エネルギーは,弾丸とともに銃口からが噴出されるのである。
次に銃口から火薬燃焼エネルギーが噴出される
写真提供 若旦那提供(インスタID) takenoko.no.yama
火縄銃の薬室は,火皿が付いている部分にあるため,この薬室部分は内側からも外側からも火薬の爆発エネルギーによるダメージをけることになり,銃身の中で一番経年劣化しやすい部分なのである。下の写真をを見れば,火皿から逆噴射してくる火薬の燃焼エネルギーがいかに凄まじいか理解していただけると思う。
写真提供 若旦那提供(インスタID) takenoko.no.yama