もうすぐひな祭り | todou455のブログ 火縄銃ときどき山登り

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 公式ハッシュタグ 令和6年2月24日 骨董品ランキング2位

 『金山城伊達・相馬鉄砲館』のある宮城県丸森町は,朝まで降っていた雨が雪に変わった。丸森町は宮城県南に所在し田園地帯の標高も20~30メートルほどしかないが,盆地であるため冬日が年間97日以上もある。しかし,寒い寒いと言ってもあと十日もすれば3月3日のひな祭りだ。もうそろそろおひな様を出してあげよう。

 

先週金曜日の鉄砲館 (今日はお休み(* ´艸`)クスクス)

 

建物がデカすぎるので,室内よりも外にいるほうが暖かい。 

 

 古記録によれば伊達家の姫君も,ひな祭りの準備は早かったようである。伊達政宗の次女のむう姫は,12歳で伊達家一門筆頭の石川宗敬に嫁いだ。そのむう姫が,御輿入れの時に持参したと言われるひな人形が,3月10日まで隣町の角田市郷土資料館で公開されている。

 

 

むう姫のひな人形

 

 このひな人形と共に金梨地蒔絵のひな道具も伝わっており,お膳は本膳,二の膳,三の膳まである。お道具類はひな人形に合わせ小さく精巧なもので,よほどの名工の手による作品だ。このお道具類の全てに「雪薄紋」が描かれている。

        

雪薄紋

 

  

  「雪薄紋」は,伊達家の女紋で,伊達の姫君や多大な貢献をした女官だけしか用いることが許されない家紋なのである。雪の結晶と薄の姿が優雅で可愛らしいから,「雪薄紋」は伊達家の姫君達にはことのほか愛されたに違いない。