古いカレンダーを調べると80年前の昨日,1941年12月6日は土曜日だった。その時,空母6隻を擁する日本海軍機動部隊は,ハワイ近海にひたひたと忍び寄っていた。
当時の日本海軍では,休日の前日である土曜日には,カレーライスを昼食にする慣習があった。ハワイの真珠湾を目指していた日本海軍の将兵を偲ぼうと思い,昨日は海軍カレーを作ってみた。私は,靖国神社の食事処で何度も海軍カレーを食べたことがあるから,大体の見当は付いていた。
靖国神社遊就館の海軍カレー
当時のレシピを調べてみると,海軍カレーの特徴は,野菜類をサイの目切りにしトロミ付けのために小麦粉を入れれば,それらしくできるらしい。
野菜類をサイの目切りにするのは,億劫だったが,それさえ済めば,あとは炒めて煮るだけだ。調理する兵隊も楽だったかもしれない。調理開始から1時間程で出来たのが,これだ。当時のレシピには大根も入れるとなっていたが,それは却下した。カレーに大根では,心が萎えてしまう。
自家製海軍カレーもどき
カレーの味の方は,どうかというと,確かにカレーには間違いないが,今ひとつパンチ👊が足りない。私の父親は,カレーライスが出されると必ずウスターソースをかけまわして,母親の顰蹙を買っていた。本物の海軍カレーとは,ウスターソースをかけたくなる料理なのかもしれぬ。