日本の火縄銃の中に,馬上筒というものがある。騎馬武者が,片手で操作できるよう銃身を短くし,軽量に作られた鉄砲である。重量は1~2キロ程度と軽く,全長は50 ~60 cmと短めに作られている。
馬上筒は,片手で撃てることは間違いない。しかし,激しくゆれる馬上から本当に撃てるかどうか,誰もが疑問に思っていた。その疑問を解決しようとして,うちの火縄銃の会の若旦那や何人かの若者達が,山梨県の牧場で,その実証実験を行ったのが,昨年の12月6日だった。
この鉄砲は、その実証実験で使用した田付流の馬上筒である。会津藩士の所持していたもので、戊辰戦争においても使用されたと伝わっている。
会津藩士所用の六匁玉の田付流馬上筒
![イメージ 1](https://stat.ameba.jp/user_images/20190921/03/toudou455/6d/ab/j/o4581153814594217344.jpg?caw=800)
全長59.5㎝,36.0cm,口径1.6㎝ 福島県登録
早いもので,あれからもう1年が経つのである。少年老い易く学成り難し 一寸の光陰軽んず可からずであるなぁ~
馬上少年過ぐ
写真提供 若旦那提供(インスタID) takenoko.no.yama
写真提供 若旦那提供(インスタID) takenoko.no.yama
馬上少年過ぐ
世平らかにして白髪多し
残躯天の赦す所
楽しまずして是を如何にせん