武漢肺炎に立ち向かう日本料理屋とジャズライブ | todou455のブログ 火縄銃ときどき山登り

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   同級生のやまちゃんが,やっている宮城県丸森町の日本料理屋は,6月10日過ぎから,客足が戻りつつある。夜の予約がポッポッ入りだした。先週やまちゃんのお店を訪ねて昼飯を食べた。注文したのは,1400円の煮魚膳だ。このお膳には最後にデザートとコーヒーも付いてくる。当然,ノンアルビールも注文した。これで消費税込み1980円だからお得感満載である。

 

煮魚膳

         メインデッシュはあぶら鰈。コクがあり量もたっぷり。今が旬の紫ウニ付き

         あぶら鰈は,歯がなくとも食える柔らかさだ。しかも山椒の香りが効いている。

 

この日は,珍しくランチのお客さんが多く,お店は繁盛していた。しかし原価に相当かかっているから,利益はさほどあるまい。しかしやまちゃんは昔から算数が苦手だったから,そんなことは眼中にない。客足が伸びたことですっかり気をよくしている。

   客足が伸びたと言っても,波があるし夜の予約も前ほどではない。しかしどん底を見た男には,よほどうれしく映ったのであろう。すっかり強気になってしまった。原価計算をすれば,おそらくやまちゃんの収入は武漢肺炎発生前の半分にもならないはずだ。この男はその辺が分かっていない。なにしろ小学生の時のやまちゃんの算数は,駆け足だった。ずうっと,一,二,一,二だったのである。

 

 

   客足がもどりつつあることで,すっかり勘違いしたやまちゃんは,仙台からバンドマンを呼んで7月15日にお店でジャズライブをすることにした。時期尚早だと私は大反対したのだが,夢見るバカは止まらない。馬鹿は死んでも治らないらしい。小学校の時の算数教育はおろそかにしてはならぬというお手本のような男が,やまちゃんである。客席は26席限定で三密は避けるという。またバンドマンからの社会的距離も取る。丸森町のお客に感染者はいないだろうが,バンドマンなんぞという種族は当てにならない。彼らは自由だ。自由だからこそいい芸術を生み出せるのだ。

  昨日,やまちゃんから電話があって,ジャズライブの時に,仙台の鉄砲を展示して箔を付いから,いい鉄砲を持って来いという。私は今でもジャズライブに大反対だから,そのチケットを購入するかどうか迷っている。買うべきか,買わざるべきか…“To be, or not to be, ― that is the question.”  シェークスピアの気分である。

 

こんなのを貸してやろうと思う。